
地域のさまざまなこどもの居場所活動
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スミレスマイルスペース(城東区)
[ 2025/10/15 更新 ]
地域の応援団
集合住宅が多く建ち並ぶ菫地域の真ん中あたりにある菫会館で、水曜日の放課後に活動しているのは、『スミレスマイルスペース』。この活動が始まったのは、世間的に〝こども食堂〞の活動が少しずつ増え始めていた平成31年。運営メンバーでもある菫地域の民生委員や保護司、P T AのO Bが集まり、なにか地域のこどもたちのためにできることはないか、と話し合った結果、「調理は難しくても、居場所活動ならできる、ということで菫社会福祉協議会として、活動を開始しました」と、話すのは、代表の池山久子さん(以下、池山さん)。
7年間居場所活動を続けてきた『スミレスマイルスペース』ですが、今年度初めに活動の内容を変更。「今までは、宿題を持って来てもいいよ、と言うだけだったのですが、今年から、本格的に宿題をする居場所にしました」と、池山さん。きっかけは、ご自身がいきいき活動の指導員をしていた経験からだそう。続けて、「勉強をしたくないと言う子でも、マンツーマンで関わることで、宿題をやりきれた姿を見て、丁寧に寄り添うことの大切さを感じました。活動内容の変更に対するこどもたちの反応にドキドキしましたが、想像以上にこどもたちは真剣に宿題に取り組む姿を見せてくれました」と、教えてくれました。
きょうだいで参加した幼児も、お兄ちゃんお姉ちゃんの様子を見て運筆練習をがんばります。集中した後は、学年関係なくみんなでわいわいおやつタイム。お迎えにきた保護者は、こどもを見守りながら、保護者同士でおしゃべりタイム。漢字も計算もがんばるぞ!「参加するこどもの学年や好きなもの、考え方などさまざまですが、一緒に過ごす時間があるから、衝突しそうになった時でも、お互いを尊重し合ったり、仲裁したりできるのだと思います。みんなで集まれる場って、成長するうえで大事なんだと気付かされました」と、話す池山さん。
スタッフのみなさんは、放課後の居場所として、安全に配慮することはもちろんですが、初めて参加するこどもも安心して過ごせるように見守ります。そして、こどもだけではなく、保護者にとってもひと息つける場にしてもらえたら、と教えてくれました。すみれ小学校の地域交流の一つとして、授業でも関わっている『スミレスマイルスペース』のみなさん。居場所だけでなく、地域全体を通して、こどもたちを応援しています。

漢字も計算もがんばるぞ!

お菓子は3つまで。どれにしようかな。

大阪産業大学附属高校ボランティア部のお姉さんとカードゲーム



