地域のさまざまなこどもの居場所活動
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けんちゃんこどもの居場所(天王寺区)
[ 2025/04/15 更新 ]
こどもたちのリラックス空間
『けんちゃんこどもの居場所』は、こどもが立ち寄り、遊んだり、子育て中の人たちがおしゃべりするフリースペースとして週に4日活動しています。「元々、こども食堂を始めたいと思って、2020年にお店を始めました。結局こども食堂ではなく、フリースペースになったのですが」とほほ笑むのは、嶋田祐規子さん(以下、嶋田さん)。開催場所は、嶋田さんご夫婦が営む『おにぎりカフェけんちゃん』のイートインスペース。お店が開いている日の午前11時~午後5時で活動していますが、お店が開いていない日でも「今日は、やってないの?」と覗きに来る子もいます。活動を始めた当初は、絵本の読み聞かせなども行っていたそうですが、「こどもたちは自由に過ごすのが良いみたいなので、各々好きなことをして過ごす、この形式に落ち着きました」と、嶋田さん。
居場所の名称でもある“けんちゃん”は、嶋田さんのお子さんの名前。「けんちゃんがいてくれたから、いろんな人に出会えた。この活動への原動力であり、ありのままを受け入れる大切さを学び、今の自分に繋がっていると感じています」と嶋田さんは話します。どんな背景を持ったこどもも、ここではみんな一緒。ありのままを受け入れることは、居場所活動をする上で最も大事にしていることだと、教えてくれました。
放課後になり、『けんちゃんこどもの居場所』に集まってきたこどもたちは、まるで自宅にいるかのようにくつろぎ、室内の遊び道具で遊んだり、テレビを観たり、持参した宿題に取り掛かったりします。しばらくすると、自分のおやつを「この酸っぱいガム、危険なやつや!」と紹介する子や、嶋田さんのまわりに寄り「こんなことできんで~」と言ってお手玉を披露する子も。
「私がやりたいから、この場所を開いているだけなんですが、小学校を卒業して、何年後かにふらっと立ち寄り、近況を報告しに来てくれる子もいるんです。こどもたちが、成長していく姿を見られるのがうれしいですね」と、嶋田さんは優しい笑顔で話してくれました。
出会った子には、ここがほっとできる居場所だと感じてもらいたい。そんな想いを胸に、これからも『けんちゃんこどもの居場所』の活動は続いていきます。
大きなソファにもたれて、まったりモード
放課後の待ち合わせ場所は「けんちゃん」
居場所を担当している嶋田さん