2023.11.10

認知症の人やその家族を地域でともに支え合うために

 毎年9月21日は「世界アルツハイマーデー」、また、9月は「世界アルツハイマー月間」と定められており、大阪市内でも認知症の啓発のためにさまざまな取組みがおこなわれました。
 全国の認知症高齢者の数は2012(平成24)年で462万人と推計されており、2025(令和7)年には約700万人、65歳以上の高齢者の約5人に1人に達すると見込まれています。友人、ご近所の方、家族、そして自分自身のためにも、認知症になっても地域で自分らしく暮らせるまちづくりが必要となっています。
 認知症の人やその家族を地域で見守り、支え合うために、「認知症サポーター」や「オレンジサポーター」が活躍し、「ちーむオレンジサポーター」の仕組みづくりが進められています。
認知症サポーターとは
 認知症サポーターは、認知症について正しく理解し、偏見を持たず、認知症の人や家族を温かい目で見守る「応援者」です。何か特別なことをする必要はなく、近所で気になる人がいればさりげなく見守る、まちなかで困っている人がいたら声かけや手助けをすることなども立派な活動の一つです。
 認知症サポーターになるためには、「認知症サポーター養成講座」を受講することが必要で、認知症の症状、本人やその家族をサポートするための基本などを学びます。認知症サポーター養成講座は誰でも気軽に参加することができ、各区のキャラバン・メイト連絡会が主催となって広く参加者を募って開催されたり、金融機関や警備会社、小売業などの企業内で社員を対象に開催されており、大阪市内ではこれまでに24万人を超える認知症サポーターが誕生しています。講座を受講した人には「認知症の人を応援します」という意思を示す、認知症サポーターカードが渡されます(※身に着けることができるオレンジリング(有料)などのグッズもあります)。
ちーむオレンジサポーターとは
 認知症サポーターがさらに地域で活躍できる仕組みが「ちーむオレンジサポーター」です。認知症サポーター養成講座の修了者を対象に認知症に関する、より一層深い知識や対応について学ぶ「ステップアップ研修」を受講することで、「オレンジサポーター」になることができます。「オレンジサポーター」となった地域の人や支援者、企業メンバーなどがチームとなって認知症の人やその家族を支える取組みをするのが「ちーむオレンジサポーター」です。
 「ちーむオレンジサポーター」の活動内容はさまざまですが、例えば、集まって体操や運動をする時に参加することを忘れないように当日に連絡をしたり、近所の人同士で誘い合って一緒に行くなどの工夫をしていたり、誰もが参加できる居場所づくりをしたりと、認知症の本人も、その支援者もみんなが役割を持ち活躍できる場をつくっています。
 「認知症=なにもできない」ではありません。自ら家事をして一人暮らしをされている方も多くおり、得意としていたことを変わりなくできる方もいます。また、正しい理解を持っている人の手助けがあることで今までどおりの生活を送り、いきいきと暮らすことができます。地域で支え合いの輪を広げることができるよう、さまざまな取組みを社協としても推進していきます。

「ちーむオレンジサポーター」の立上げや登録、ステップアップ研修の受講等についてはお住まいの区の認知症地域支援コーディネーター(各区認知症強化型地域包括支援センターに常駐)にお問い合わせください。
認知症サポーター養成講座のオープン講座情報等詳しくはこちら
※本記事は、広報誌「大阪の社会福祉」令和5年10月号掲載記事に基づき作成しています。