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浪速区のエール学園にて外国人学生を対象に認知症サポーター養成講座が開催されました!

  • サポーター
2024.12.2

浪速区のエール学園にて外国人学生を対象に認知症サポーター養成講座が開催されました!

こんにちは!大阪市キャラバン・メイト事務局です。

第2弾となりました認知症サポーター養成講座の見学会。この度は浪速区にあるエール学園に行ってきました!

今回はエール学園で、日本で大学進学や就職をめざす外国籍の学生の皆さんを対象に開講され、学園の先生方を含む50人以上のサポーターが誕生しました。

 

エール学園と浪速区社会福祉協議会は、以前、学園の先生から授業の一環でボランティア活動ができないかと相談があったことがきっかけで、これまでも生活支援体制整備事業で「浪速区の高齢者の現状」を学ぶ講座や地域の公園清掃を通じて交流をおこなってきました。そのつながりが今回認知症サポーター養成講座を開催するきっかけとなりました。

 

いよいよ講座のスタートです。「認知症」という言葉を聞いてどのようなイメージを持っているか、学生たちに問いかけるところから講座が始まりました。

 

年をとると身体のあちこちが悪くなる。それと一緒で今後みんなにも起こりうることだから、自分のことのように考えてほしいと投げかけていました。

住み慣れたまちから、遠く離れた日本に初めて来たときに不安を抱えていたのと同じで、認知症の人も不安でいっぱいのなか生活しています。認知症の症状をよく知る人が、地域のさまざまな場所にいれば、安心して生活を続けることができるよね?と、認知症サポーター養成講座をおこなう意義を学生の心情に寄り添い、わかりやすく説明してくださっていました。

 

次に「よくコンビニに来てくれるおじいさんがいつもと違ってイライラしている様子」をテーマに、アルバイト中の1シーンを想定して簡単な事例を紹介していました。実際、アルバイト中に認知症かも?という方と接したことのある学生は複数見られました。

なぜかわからないけど怒っているという状況は、認知症の症状に関係なく、私たちも日常的によくあること。ちょっとしたことでイライラが収まることもありますよね。

・体調が悪いことをうまく表現できずイライラしているのかも…

・いつも買うパンが今日は陳列されていない…

・財布を広げても何を出せばいいのかわからない…

など、言動や行動の背景に本当の気持ちが隠されていることがあります。

認知症に限らず困っている人には「どうされましたか」「なにかお困りでしょうか」「お困りでしたらなにかお手伝いしましょうか」と声をかけ、対話のなかで困っている原因を探ってみてくださいとお伝えしていました。

 

講義のなかで、認知症や介護の予防として脳を活性化させるためのレクリエーションを学生と一緒に実施しました。

 

事務局担当者も一緒に参加しましたが、案外難しかったです…身体が思うように動かず、学生同士で笑い合っている姿も見受けられ、楽しんでいる様子でした。身体を動かすことも目的ですが、こうして仲間同士で笑い合って笑顔になることも脳への快刺激になるとおっしゃっていました。

 

レクリエーション後はYouTubeからアニメーション動画「やっぱり笑顔のサブちゃんがいい」を視聴。認知症のおじいちゃんとの生活のなかで、こどもの視点から「なぜ?」と考え、認知症の対応についてわかりやすく、ユーモアたっぷりに解説している動画になります。学生たちにもわかりやすかったのか、大きな笑い声があちこちから聞こえていました。

動画視聴後は認知症の種類や原因疾患など、少し踏み込んだ内容をお話しし、ふりかえりとして○×クイズをすることで学生の理解を深めていました。最後まで熱心に聞いてくださり、講義中メモを取っている学生もいて感心しました。

 

日本から遠く離れた国でも認知症の人は年々増加しており、世界中で認知症の理解を深める必要があります。

・「認知症だから」と特別な人として接するのではなく、どんな人であっても笑顔でやさしい対応を心がける。

・誰もが認知症になる可能性があるということを念頭に置き、自分ごととして考える。

という2点を中心に、日常生活にある身近な例を交えて、外国人学生に伝わりやすい表現を選びながら丁寧に進めていたのがとても印象的でした。また、資料についても学生が理解しやすいように、漢字に読み仮名をつけることや、難しい表現は避けてわかりやすく表記するなど工夫されていました。

 

浪速区は人口の1割強が外国籍の方であることから、認知症サポーター養成講座が住民同士の多文化交流、理解促進の一助となれば…という思いも込められているようです。

認知症の人をやさしく見守る応援者(サポーター)を増やすためには、地域の特性を活かしてさまざまな切り口からアプローチし、認知症の普及・啓発をおこなっていくことが重要であると再確認しました。そして、言語や文化の違いはあっても思いやりをもって行動すれば、その思いはきっと相手に届くはずです。今回得た学びを地域のどこかで、学生の皆さんに活かしていただければ幸いです。

今回講座を担当された浪速区社会福祉協議会の皆さんです!

エール学園の皆様、メイトの皆さん、取材にご協力いただきありがとうございました。

 

<大阪市キャラバン・メイト事務局>

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