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御堂筋本町ちどり保育園にて認知症キッズサポーター養成講座が開催されました!

  • サポーター
2024.12.6

御堂筋本町ちどり保育園にて認知症キッズサポーター養成講座が開催されました!

こんにちは!大阪市キャラバン・メイト事務局です。

早くも第3弾となりました今回は、中央区にあります御堂筋本町ちどり保育園の認知症キッズサポーター養成講座におじゃまさせていただきました。

幼稚園や保育園の園児を対象にした講座はほとんど前例がなく、見学に伺った私たちも、どのように講座を進めていくのか想像もつきませんでした。

 

講座が始まる前にはメイトさんがプロジェクターの光を使って、犬やキツネの影絵を披露!それを見た園児たちは大喜び!「おれもできるで!!」と前に出て影絵を披露してくれた園児もいました。

 

講座の冒頭ではこどもに大人気のキャラクターたちが登場。「何歳か知ってる?」とメイトさんが問いかけると、「10歳!」「5歳!」「3歳やで!」と大きな声で元気いっぱい答えてくれました。私たちでも知らないことをこどもたちは知っていて、驚きもありつつ、こどもが気を惹くものをわかっていてさすがだなぁと思いました。

 

今回、講座を受講されたのは4歳~6歳のこどもたちです。年を重ねていっておじいさんやおばあさんになると、耳が聞こえにくくなったり、目が見えにくくなったり、道に迷いやすくなったり…そういった切り口からお話が始まりました。

そうしたおじいさんやおばあさんが近くにいたら、どんなことができるだろう?どんなお手伝いができるかな?という声かけには、「話を聞いてあげる」「案内する」と自ら発言してくれたこどもたちがたくさんいて、とても頼もしかったです。

 

そして、高齢になるとものごとを忘れやすくなるというところから、認知症の話がスタートしました。ここではこどもたちが想像しやすいように、メイトさんによる「寸劇」がおこなわれました。

①ご飯を食べたことを忘れたおじいさんには、「さっき食べたでしょ」と責めるのではなく、「ご飯ができるまでテレビを一緒に見ようよ」などの一言をかけてたのしくできる工夫を一緒に。

②外で迷子になっているおじいさんを見つけたときは、大人の人と一緒に助けてあげてね、と短い劇でしたがこどもたちも深く理解している様子でした。

 

次にメイトさんによる絵本の読み聞かせが始まりました。

 

絵本はメイトさん自身で選ばれたそうです。家族や友達、近所の人など身近にいる人が普段と同じ様子であっても、あいさつや「ありがとう」をやさしく元気に言うようにしましょうね、と締めくくり読み聞かせは終了。

最後にもう一度、おばあさんやおじいさんにはどのように接すればよいのか、こどもたちに尋ねると、「やさしくするー!!」と元気よく答えてくれました。メイトさんの伝えたかった「声をかける」「思いを伝える(言葉にする)」ということがきちんと伝わっていて、感動しました。

 

~講座が終わってから園長先生やメイトの皆さんにお話を伺いました。~

 

小学校のカリキュラムなどで認知症を学ぶ機会はありますが、小学校に就学する前から認知症について学ぶ機会を設けている理由を園長先生にお聞きしました。

-法人がバリアフリー宣言を公表したことをきっかけに、保育園でも何かできないか?と考え、まずは職員向けに講座を開催しました。それを契機に、将来を担うこどもたちに向けて定期的に開催するようになりました。昔とは違い現代は核家族化が進んでいるため、高齢の方と触れ合う時間が減少していることから、自分のおじいちゃんやおばあちゃんが認知症になったときのことを見据えて、今のうちから学ぶようにしています。

「地域で困っているおじいちゃんがいたら、こどもたちだと積極的に声をかけてくれそうじゃないですか?」ともおっしゃっていました。

 

また、メイトさんがキッズ向けの講座をするときはウォーミングアップを大切にしているのだとか。

-「なにか楽しいことが始まりそう」と思ってもらえるような仕掛けをいつもしています。前回はじゃんけん大会をしました。

 

講座が始まる前の影絵や、講座冒頭にあったキャラクターの年齢クイズも、すべてはこどもたちの興味を惹くための作戦で、「飽きさせない」ための工夫が隅々に散らばっていました。

 

インタビューの最後ではこどもたちに講座をするうえで大切にしていることをお聞きしました。

-こどもたちに“認知症”をどう伝えるか、どの言葉を使っていくかはとても悩みました。だけど、小学生や大人になって認知症についてまた学ぶ機会ができたときに『何か前もあったな』と、今日のことを思い出してもらえるだけで意味があると思います。小さいころに勉強したことは大きくなっても忘れないので。

 

その場1回きりの講座ではなく、次に授業などで学ぶとき、さらにその先へとつながるような講座をつくる。そのためには対象に合わせた内容にすること、その年齢のときにしか感じられない気持ちや考え方があると思うので、受講してくださる皆様に寄り添う気持ちでいることが必要なことだと感じました。

キッズ対象の講座に限らず、大人向け講座でも「なにか楽しいことが始まりそう」とワクワクできるような仕掛けを取り入れてみると、和やかな雰囲気で講座ができて良いかもしれませんね。

今回担当してくださったメイトさんです!

保育園の入口には「オレンジパートナー企業」のステッカーが掲示されていました(ありがとうございます!)。

こどもたちの元気いっぱいなパワーをいただきつつ、とっても楽しく笑顔いっぱいの講座でした。貴重な体験となりました。ご協力いただいたメイトの皆様、ちどり保育園の園長先生をはじめとした先生方、そして園児の皆さん本当にありがとうございました。

<大阪市キャラバン・メイト事務局>

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