2024.01.11

茨田東地域の初挑戦!皆さんがもっと笑顔で元気になるように ~フードマルシェ~

 

地域の課題から考え、初開催
 11月18日に 茨田東まったひがし連合振興町会が主催となり、茨田東福祉会館でみんなが輝けるまちづくり「フードマルシェ」が開催されました。このイベントは、高齢者の閉じこもり予防や外出のきっかけになればと企画されたもので、当日は想定を上回る118人もの参加がありました。

▲初開催でしたが、たくさんの方が参加しました

 午前10時から午後2時まで区内の施設やこども食堂、企業など、さまざまな団体が出店し、野菜、果物、洋菓子、パンなどの販売や団体によるキッチンカーでの出張販売がおこなわれたほか、幅広い世代が交流できる場としてワークショップも実施されました。当日スタッフが参加できなかった企業のブースについては、ボランティアが販売や受付、警備などを担い、活躍の場にもなりました。
また、困りごとの相談があれば対応できるよう、介護の相談コーナーも設けられました。

閉じこもり予防で外出のきっかけづくり
 このイベントの開催に至ったのは、地域での話し合いがきっかけでした。茨田東地域の高齢化率は33%と高く、高齢者の孤立や閉じこもりが課題となっていたことに加えて、スーパーのほとんどが閉店してしまい、買い物が困難になっている方の増加が課題となっていました。
 そこで、課題解決に向け、今年の夏から月2回のペースで、区社協の生活支援コーディネーター、茨田東連合振興町会、茨田大宮ブランチ、地域住民ボランティア、企業、施設・団体と検討会議を重ねてきました。開催にあたっての内容や当日のレイアウト、周知方法などの打合せをおこない、企画し、実現に至りました。
フードマルシェならではの楽しみ方
 当日は初開催だったため、運営に携わる人たちのなかでは何人参加してくれるかを心配している様子もありましたが、開始時間の午前10時よりも前に多くの方が集まりました。
 参加者は各出店ブースの商品をゆっくり見ながら、会話を弾ませ、フードマルシェならではの買い物を楽しめるひと時を過ごされていました。
初開催を終えて、 桑名一夫くわなかずお連合振興町会長は「茨田東地域は高齢化率が高く、高齢者の閉じこもりや買い物難民が増加していることなどを課題に感じていました。この課題解決に向け、初めて取り組みましたが、久しぶりに近所の方と顏を合わせる機会になり、また参加者からも好評だったので、今後も年に何回か開催していきたいと思います」と話しました。

▲「今後も地域の課題解決に向けて取り組んでいきたい」と桑名会長

 今回立上げに関わった区社協の倉谷弥生くらややよい第2層生活支援コーディネーターは「参加した皆さんの満面の笑顔があふれたマルシェでした。このマルシェを通して、地域に根づいている店舗、企業、施設がつながるきっかけにもなりました。『また開催してほしい』『また開催しよう』の声に応えられるよう、担い手を力強くリードする桑名会長のもと、地域の方と話し合いを重ね、進めていきたいです」と話しました。
※本記事は、広報誌「大阪の社会福祉」令和5年12月号掲載記事に基づき作成しています。

お問合せ:大阪市鶴見区社会福祉協議会