2021.09.27
【西淀川区】生徒たちの思いを乗せて、絵手紙を施設へお届け
※本記事は大阪市社会福祉協議会ホームページの過去の掲載記事を転載しています。情報は記事掲載時点のものであること、また、リンク設定が一部無効となっている場合があることをご了承ください。
「にしよど絵手紙交流プロジェクト」 第2弾として、淀商業高等学校で、ボランティアグループの協力を得て作成した絵手紙105通が、西淀川区社協の調整により、区内2か所の高齢者施設に届けられました。
7月29日に、淀商業高等学校の辻本智加子先生、ボランティア部の2年生4人と区社協職員が、まずは西淀川特別養護老人ホームへ。施設のエントランスで、生徒から「コロナで暗い気持ちになることが続いているので、少しでも明るくなってもらえたら」とのメッセージとともに絵手紙が渡され、麻生正斎施設長は「ボランティアや実習生をなかなか受け入れられない状況が続いている中で届けてくれたこの絵手紙を、利用者一人ひとりへ手渡したい」と思いを伝えました。 続けて特別養護老人ホーム姫島みずほ苑では、感染対策を講じながら入所者2人に手渡すことが実現。由比勝施設長は「コロナ禍で福祉を学ぶ学生のみなさんもなかなか経験を積める機会がないかと思い、施設として力になれるならと直接受け取る場面を調整した」と話します。入学以来、施設見学や施設利用者とのコミュニケーションが叶わなかった生徒にとって、短い時間ではあったものの念願のふれあいの機会になりました。 区社協では、施設で暮らす方々の反応が学生にも返ってくれば…という願いを込めて、絵手紙とセットで簡単に感想を記入できるシートを用意。結果、計51通の返送があり、「普段あまりお話をされない方がすごく笑顔になり、『上手やな』と言われていました」など施設職員による記入のほか、受け取った絵手紙のメッセージを引用して、「『水分補給をしっかりと』そのとおり!!おいしい茄子がぬか漬けにな~れ」というコメントもありました。利用者の中には直接生徒あてに返事を書かれた方もおり、心通う取組みになりました。 辻本先生は「福祉ボランティア科に入学した生徒たちは、学校での学びを活かして地域での施設実習やボランティア活動を実践することで大きく成長します。絵手紙を制作したとき、手渡したときの充足感に満ちた生徒の姿を見て、コロナ禍の中ではありますが改めて地域とつながりを深めた教育活動の重要性を実感しました」。 今回のプロジェクトをふりかえって、区社協 地域支援担当の松原麻衣さんは、「生活支援体制整備事業と協働で『にしよど絵手紙交流プロジェクト』』第2弾を実施し、たくさんの笑顔を拝見することができました。コロナ禍においてさまざまな配慮が必要でしたが、『3密は避けても親密さは失わない!』をテーマに企画したこのプロジェクトは第2弾も大成功だったと思います」と話しました。 (広報誌「大阪の社会福祉」令和3年9月発行号に基づき作成) ※「にしよど絵手紙交流プロジェクト」第1弾・第2弾の概要は「未来の豊かなつながりアクション」HPでも紹介されています。 |