2021.01.29

【港区】オンライン講演会でつながりや居場所の大切さを共に考える


※本記事は大阪市社会福祉協議会ホームページの過去の掲載記事を転載しています。情報は記事掲載時点のものであること、また、リンク設定が一部無効となっている場合があることをご了承ください。

港区社協は、11月27日にオンライン講演会「つながり合える地域 港(みんなと)~コロナ禍でなにが見えたか~」を開催しました。講師は、社会活動家で、全国こども食堂支援センター・むすびえ理事長の湯浅誠さん。この日、東京の自宅から講演をおこなった湯浅さんと、港区から参加した地域活動者の想いがオンライン上でつながりました。

▲「どんな状況でもつながりつづけたこども食堂の 活動が波を起こした」と湯浅さん

湯浅さんは、こども食堂について「すべての人が立ち寄れる、みんなが集える地域の居場所」とし、コロナ禍で居場所の大切さがよりはっきりしたと話しました。

緊急事態宣言下でも、全国のこども食堂の46%が食材や弁当の配付等を実施したといいます。集って食事を提供するという本来のかたちとは異なっても、何らかの方法でつながりを保ち続けたこども食堂の活動を受けて、湯浅さんは「居場所とは、つながり続けようとする人のこと」と敬意を表しました。

柔軟さをもってつながり続けるこども食堂は、「つながり続けてくれる人」であり「ありのままでいられる場所、居場所」です。これは、無縁社会と呼ばれる現代で、生きづらさを抱えている人にも働きかけることができると結びました。

区社協・見守り相談室の荻野和代さんは「これまで経験したことのない厳しい状況下で、誰もが立ち往生し戸惑う心に希望の光を射すようなお話でした。今回、会場での開催は感染者拡大を受け見送りましたが、初のオンライン講演会に挑戦し講師のお話をお届けできたことで、私たちもまた新たな一歩を踏み出せたように思います」と話しました。聴講者からも「明日からまた活動をがんばる力がわいてきました」との声があり、つながりや居場所の大切さを共有する機会となりました。


本記事は、「大阪の社会福祉」第788号(令和3年1月発行)の掲載記事をもとに作成しています。

(担当:地域福祉課)