2020.05.14

【城東区】ストレッチ、日記など独自のプリントを高齢者に配付


※本記事は大阪市社会福祉協議会ホームページの過去の掲載記事を転載しています。情報は記事掲載時点のものであること、また、リンク設定が一部無効となっている場合があることをご了承ください。

新型コロナウイルス感染症による外出自粛が続き、2月中旬ごろから介護予防教室など、地域の集いの場が開催できない状況が続いています。他者と交流すること、運動することが減り、心身の両面で不調をきたす高齢者が増えてしまうことが懸念されることを受けて、城東区社協では、高齢者に向けて独自のプリントを配付する取組みを開始しました。


具体的には、①ストレッチプリント、②脳トレプリント、③1日の振り返り日記の3種類を用意。「高齢者が集まる場について、再開の見通しが立たない中で、少しでも身体と頭を動かして、自宅にいても介護予防、認知症予防を続けて健康を維持してもらえれば」との思いを込めて作成されました。


▲NPO法人日本ストレッチング協会の協力を得て「じょうとうすとれっち」を作成。


▲一週間分の日記をつけられるプリントを作成。「今日気になったニュースは?」など頭を使う質問を日ごとに設定。


これらのプリントについて、介護予防教室に通っていた方々(約550人)への郵送、地域福祉支援員(区独自の配置)等の協力による地域ごとの配付を順次すすめています。現在、ケアマネジャーにも協力を依頼しており、区内で新たに行われる移動販売の場での配付も調整中だそうです。

取組みをすすめる城東区社協 生活支援コーディネーターの畑下ひかるさんによると「このような状況の中ですが、いろいろな人の協力や意見を得ながら作成・配付しています」とのこと。例えば、日記プリントは、地域の高齢者と日頃から接してきた地域福祉支援員から意見を聞き、「高齢者が書きやすいように枠を大きく」「運動・会話をしたかチェックする欄をつくってみては」と細かいアレンジを重ねて今のバージョンになっています。

また、この動きを区社協のFacebookで発信したところ、子ども・子育てプラザでお世話になっているヨガの先生から「何か協力したい」とのコメントがあり、子育て中の親子にも情報を届けられる新たな取組みも進行中とのこと。

閉じこもらざるを得ない暮らしの中で、少しでもメリハリが生まれるように。少しでもつながりを感じられるように。区社協として、これまで培ってきた関係性やネットワークを活かしながら、一つずつ取組みの輪を広げています。

(担当:地域福祉課)