2020.11.24

【平野区】The男組 講演会 オンラインでも伝わる! 地域で輝く男たちの魅力


※本記事は大阪市社会福祉協議会ホームページの過去の掲載記事を転載しています。情報は記事掲載時点のものであること、また、リンク設定が一部無効となっている場合があることをご了承ください。

平野区で活動する「The 男組」は、広島県の福山市社協が主催する「輝くための男たちの塾」で事例発表をしてほしいと依頼を受けました。当初は福山市に出向く計画でしたが、新型コロナウイルスの影響により、当日は平野区在宅サービスセンターにパソコン等の機器をセット。WEB会議システムを利用することとなり、9月4日、同社協の講座にリモート出演しました。こちらから呼びかけると手を振って応じてくれるなど、終始和やかな雰囲気でおこなわれました。

▲広島県福山市社協へオンラインでThe 男組の活動報告


漫才のような進行で距離を越えて盛り上がる

The 男組はプラチナ世代(定年退職後)の男性が中心。同じ世代の人たち同士で“地域を越えてつながり、いきいきと輝くセカンドライフ”を応援することを目的に夢を語り、叶えるグループとして2018年10月に誕生しました。

講演会では、平野区についての説明、The 男組の一員でもある平野区長からの挨拶に続き、The 男組の活動について具体的な報告をしました。結成のきっかけとなったのは、平野区社協が主催した「男の手打ちうどん講座」。それが定例化し、月1度集まり、活動内容などを決めています。オリジナルのポロシャツやテーマソングを作成するプロセスも説明しました。話が脱線すると「ツッコミ」が次々入り、まるで漫才のよう。楽しい雰囲気は、福山市の方々にも伝わったことでしょう。

▲自分たちが作詞作曲をしたテーマソングを披露

また、買い物に不便な地域で野菜の移動販売が始まりましたが、月2回の開催のため、荷物が重くなり、困っている高齢者がいると聞いたメンバーたち。早速手伝いに行ってお客さんに喜ばれたといいます。そのほか、地域のまつりで缶バッジを作成して子どもたちと交流したり、平野区民まつりでからあげを販売して売り上げの一部を寄附するなど、多様な取組みを説明しました。

2019年9月に開催された「いきがい・たすけあい活動サミット」のポスターセッションでは多くの人々に支持され、全国1位に。さらには今年に入ってから新聞にも取り上げられ、「記事を読んだ知人から30年ぶりに連絡があった」と明かすメンバーがおり、大いに盛り上がりました。最後は全員でテーマソングを歌唱。一体感を感じる講演となりました。

▲活動の一場面(買い物袋を持って道中をサポート)


気軽に話せる仲間と新たなチャレンジを

自称CEOの森川清治郎さんは「CEOは私が勝手に名乗っているだけで、実際には役職などはなく、みんな『とんとん(平等)』。横のつながりができました」とうれしそうに語ります。山村富広さんも毎日が充実しているそう。「引退したからと、引きこもっていてはいけません。私たちは、マスクやエコバッグの手作りなど、常に新しいことに挑戦しています。年齢に関係なく、何事にもチャレンジすることが大切ですね」と話しました。

今後はボランティアや世代交流の活動に取り組みつつ、子ども向けの手打ちうどん講習会なども開催し、地域に貢献していきたいと語るメンバーたち。

平野区社協・生活支援コーディネーターの井上佳奈さんは「オンラインでも男組さんの魅力が伝わるよう、みんなで打合せや練習を重ね台本づくりをおこないました。遠く離れていても、福山市の方とは今後も意見交換ができればと思っています」と話します。


本記事は、「大阪の社会福祉」第785号(令和2年10月発行)の掲載記事をもとに作成しています。

(担当:地域福祉課)