2025.11.27
こどもたちが地域社会で活躍する一歩を社協や地域が支える ~ こども喫茶ぷらっと! ~
| ◆こどもたちが主体となって取組み、気づきから成長へ |
| 東成区子ども・子育てプラザ(運営:東成区社協)は、令和7年8月22日午後1時~3時に、東成区社協で「こども喫茶ぷらっと!」をこの夏限定で開催し、84人の参加がありました。 |
| この取組みは、地域の場所づくりをテーマに、普段子ども・子育てプラザに遊びに来ている小学生に呼びかけて運営スタッフを募集し、福祉教育やキャリア教育の一環として企画したものです。メニューや運営方法は、集まった10人のこどもたちが自分たちで考えました。ゼロからつくりあげる過程や地域の方々との関わりを通して、家庭や学校から少し広がった地域社会のなかで、新しいことにチャレンジする力を伸ばすことができる機会にいしたいと考え、子ども・子育てプラザが主催しました。 |
| 本番までの準備では、7月30日に顔合わせをした後、片江地域のふれあい喫茶で運営模擬体験をし、8月1日には喫茶の名前や役割分担などについての作戦会議をしました。喫茶の看板やメニュー表、チラシなどもこどもスタッフが手作りで作成しました。 |
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| ◆「ありがとう」が原動力に |
| 当日は、こどもたちが手作りチラシを地域で配布したり、友だちを誘ったり、区社協職員が地域等へ訪問した際に配布するなかで多くの反響があり、たくさんの方が参加されました。 |
| 運営では、受付とホール、キッチンの役割があり、約40分ごとに担当を交代して、全員がすべての役割を担えるようにしていました。 |
| また、キッチンでは、運営模擬体験に協力いただいた片江地域の方々が、「こども喫茶当日も応援するよ!」と応援に駆けつけ、こどもたちが自発的に活動できるよう、適切な距離を保ちながら見守り続けました。 |
| 注文の聞き漏れや焦りから飲み物をこぼしてしまうなどのアクシデントもありましたが、接客を重ねることで、「お客さんとお話ができて楽しい」「お客さんから『ありがとう』と言ってもらえて元気が出た」と笑顔を見せる場面が増えました。 |
![]() ▲こどもたちが配膳すると「ありがとう、頑張ってね!」と参加者の方々がエールを送りました |
| 喫茶終了後は、ふりかえり会をおこない、こどもたちから感想を発表してもらいました。また、参加した方々に書いていただいた、「こどもスタッフへのメッセージ」をこどもたちへ伝えました。 |
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| 模擬体験に協力いただいた片江地域の方々からは、「模擬体験の時はかなり緊張している様子だったので、大丈夫かな?と思っていたけど、今日は楽しそうで非常にいい顔をしていた」「ふれあい喫茶の時は参加している方へ自分から話しかけることができなかったのですが、今日は『ごゆっくりどうぞ』などが言えていて、成長を感じています」「大きくなった時に、地域の活動を担ってくれるとうれしいなと思います」などの声がありました。 |
![]() ▲地域の方々に見守られながら、こどもたちはスタッフとして一生懸命がんばりました |
| こどもスタッフの保護者からは、「ちゃんとできるかどうか不安で心配もありましたが、楽しそうに活動している顔を見て安心しました。こどもにとって貴重な経験ができたと思います」「こどもたちは初めての接客でしたが、みんな上手にできていました。夏休みの思い出になったかと思います」「今日活動している姿と家で過ごしている姿が違ったので、びっくりしました。家ではダラダラしているのに、今日は一生懸命すごく動いて頑張っていて、そのような一面を見ることができてうれしいです」などの感想がありました。 |
| 担当した区社協の辻田麻帆子ども・子育てプラザ職員は、「作戦会議では人と関わることが少ないキッチン担当が人気でしたが、『ホール担当が一番楽しかった』という感想が多くて驚きました。経験を通して“人と関わることは楽しい”と伝えることができたと感じています。地域の方にも、こどもたちにとっても、居心地のよい場所が『こども喫茶ぷらっと!』だったらうれしいです」とふりかえりました。 |
| ※本記事は、広報誌「大阪の社会福祉」令和7年11月号掲載記事に基づき作成しています。 |
| お問い合せ:大阪市東成区社会福祉協議会 |

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