2021.01.29
【中央区】地域との新たなかかわりを生む「地域WEB勉強会」
※本記事は大阪市社会福祉協議会ホームページの過去の掲載記事を転載しています。情報は記事掲載時点のものであること、また、リンク設定が一部無効となっている場合があることをご了承ください。
区社協・生活支援コーディネーターの大谷琴美さんは、「緊急事態宣言時ほど、外出自粛中の地域住民と情報交換や議論の場が必要だったのではないかと職員共通で認識していました。そこで、職員で分担し会館のWEB環境整備について全地域へ話を聞きに行きました。結果、地域に出向くことが増え、WEBに関することだけでなく住民ニーズや想いを聞く機会になり、住民と今後の取組みを進めるきっかけになっています」と、勉強会開催に至るまでにも“新たなかかわり”へと繋がる期待感を感じていました。 11月25日は、第2弾の地域WEB勉強会「コロナと医療の現状」がおこなわれました。講師は家庭医療専門医の寺内勇さん。寺内さんの職場である寺内クリニックから発信し、クリニックと4拠点(参加者は玉造、渥美、芦池、御津、道仁の5地域から)がオンラインで結ばれました。 マスクの種類による感染防止効果の差や逼迫する大阪の医療機関の状況ほか、実際に熱が出たら「来院でなく電話連絡する」ことの大切さや、病院がコロナ感染者と非感染者のベッドをどのように分けているかなど、わずか15分ほどの間ですが、役立つ情報がわかりやすく提供されました。寺内さんは「何といっても、3密を避け、手を洗い、屋内ではマスクをすることが大切」と締めくくりました。 続いては双方向のスタイルを活かした質疑応答。参加者は、テレビで得たコロナ情報の真偽から家庭での感染防止の悩みなど、思い思いの質問を投げかけ、講師は丁寧に答えました。画面越しに、他地域の様子や、質問する参加者の人柄が伝わり、拠点を超えて笑顔がつながりました。 玉造校下社協の黒石力会長が経営する会社の一室で聴講した玉造地域の参加者は「医療関係者ならではの最新情報が聞けてよかった」「講座に参加して夫のパソコンを触ってみようという気になった」と感想を話します。 WEBを使った今後の地域活動については、「リアルが一番だが、そのうち会議もWEBになるだろうから追いついていかなあかんな」と地域福祉コーディネーターの髙木義一さん。地域活動についてさまざまな情報を集め、この日も積極的に質問をしていた黒石会長は「失敗やトラブルも勉強のうち。やりながら考えたらいい。第3波第4波も覚悟の上で、工夫しながら活動を進めていきたい」と語りました。 この日、玉造地域で勉強会をサポートした区社協・地域支援担当の中原沙江さんは「地域で、WEBを活かした取組みを進めていただければうれしい。職員が出向いてていねいに聞き取り、区社協全体でサポートさせていただきたい」と応援の姿勢を見せました。 本記事は、「大阪の社会福祉」第788号(令和3年1月発行)の掲載記事をもとに作成しています。 (担当:地域福祉課) |