2020.11.24

【旭区】マタニティカフェ・ママからの発信 「子育てはお腹の中から」本を発刊!


※本記事は大阪市社会福祉協議会ホームページの過去の掲載記事を転載しています。情報は記事掲載時点のものであること、また、リンク設定が一部無効となっている場合があることをご了承ください。

▲ドクターとママたちのお話し会の様子

ママたちが安心して過ごせる居場所
旭区清水にある町家カフェ&サロン・ギャラリー「ゆるり」にて、毎月第3木曜日にマタニティカフェ(特定非営利活動法人町家クラブゆるり、旭区社会福祉協議会、旭区子ども・子育てプラザの3者共催)を開催しています。

マタニティカフェでは、マタニティママと赤ちゃんを連れた母親が、育児不安や子育ての情報を交換したり、マタニティ&子育て中の方々とドクターがカフェインレスのコーヒーや紅茶を飲み、おしゃべりするなど楽しい時間を過ごしています。

また、乳児たちは奥の部屋で、子育て経験豊富なボランティアが終了時間まで見守っています。泣き止まない赤ちゃんには、音楽を聞かせたり、あやしたり工夫しながらり工夫しながら対応しています。その間、参加者のママたちは、自分の子を気にかけながらも、育児から解放され、ゆったりとした時間を過ごすことができます。

▲経験豊富なボランティアが赤ちゃんを見守る

特定非営利活動法人町家クラブゆるりの柴野奈津子さんは、「赤ちゃんが気になる気持ちは充分にわかる。これから、保育園に通ったり離れて過ごす時間もでてくる。その時の練習と思ったらいいよ」とママたちに語りかけます。

お話し会は、旭区にある中野こども病院の木野稔理事長にご協力いただき開催しており、病気や食事などさまざまな質問に対してアドバイスをいただいています。

そして、お話し会が終わると、メッセージカード作りを開始。ママたちは、赤ちゃんのことを思いながら、可愛いカードが毎月作成されます。「子育てに悩んだ時、このカードを見て自分がその時々で感じたことを振り返って気持ちを落ち着かせたり、生まれてくる子どもに『パパやママはこんな気持ちだったんだよ』と伝えることもできる」と柴野さんはカードに込めた思いを話します。

コロナ禍で、マタニティカフェを休まざるを得ない時もありましたが、感染対策をしながら活動を再開した時には「待ってました!」とばかりに多くのママたちが集まるなど、顔の見えるつながりがあり、居心地のよい場所となっています。


子育ては一人ではない
当初から、柴野さんが思い描いていた「お話し会の様子を本にしたい」との熱い思いがこのたび形になり、令和2年5月に「子育てはお腹の中から」を発刊。約5年間のお話し会での様子がまとめられました。子育てイラストにほっこりし、ママたちの子育ての不安などの声にドクターが丁寧に応え、乳幼児の病気や食事、生活など、カテゴリー別に分かれた見やすい内容となっています。

柴野さんは、「子育ては一人ではない…、マタニティカフェで、不安だった気持ちが言葉を交わし一緒に穏やかな時間を過ごすことで、温かい人と人のつながりが生まれる。『子育てはお腹の中から』穏やかに育んでほしい、子育て中の方へ何か不安に思ったときにでも安心して読める『子育ての応援本』として広くママたちを応援したい」との思いを語られました。

編集作業に関わった区社協・地域支援担当の岸本あおいさんは「マタニティカフェに携わる方たちの、『少しでも子育ての力になりたい』という気持ちが込められた素敵な本です。より多くの方たちの力になれたら嬉しいです」と話しました。

▲約5年間の思いのつまった「子育て応援本」


本記事は、「大阪の社会福祉」第785号(令和2年10月発行)の掲載記事をもとに作成しています。

(担当:地域福祉課)