【取材担当者のコメント】(地域福祉課 門脇・田淵) |
今回取材した社会福祉法人育徳園は、昭和29(1954)年に設立し、今年で設立70年を迎えた歴史ある法人です。地元阿倍野区での長年に渡る信頼感が土台にあるからこそ、参加者からは「いくとくでやってるから安心して来られる」との声が寄せられることもあるそうです。 |
みんなでつくりあげる地域の居場所 |
「コミュニティーひろば」は元々カフェのような空間をイメージしていましたが、立上げ当初はほとんど人が来ない期間が続いたと言います。「ただ場を開けているだけではなく、来てもらえるきっかけをつくろう」と考え、さまざまな団体やお店に相談・提案しながら、協働型のイベントを一つひとつ積み重ねていきました。今では、工作、ドローン、美容、ヨガなど、自由な発想でさまざまな場をつくっています。 |
社会福祉法人が母体ですが、福祉にふだん関わりのない方にも参加してもらえるような企画を実施することで、意図せずして福祉に触れる・つながりができる場になっています。「この地域に住む人、ここに来てくれる人がハッピーになれる場を」という思いで、属性にこだわらない「ごちゃまぜ」を大切にしており、時には、認知症当事者の方が運営するカフェに双子のこども連れのお母さんが訪れ、こどもたちをあやしてもらっている間にお母さんは美容プログラムに参加する、といった光景もあるそうです。 |
地域活動の一歩になれば |
担当者の阿南さんは「何か活動したい時に実現できる場所を求めている声が多く、やりたいことを実現できる場にしたい」と話します。とは言え、誰でも無条件に企画から関わる、出店できるわけではなく、「この場の趣旨を理解していただくことを大事にしている」とのこと。一般のお店も多数関わっていますが、あくまでも営利が第一目的ではないこと、出店者・運営者同士もゆるやかにつながって楽しみながら場をつくっていくことをていねいに説明し、コンセプトを理解していただくことも大切にされています。 |
また、フリースペース等で展開されている手芸品等の販売コーナーでは、阿南さんが「いいな!」「出店してほしい!」と思ったアーティストや作業所に直接連絡し、遠方であっても訪問し、熱い思いで交渉し、バラエティに富んだ空間となっています。 |
施設・福祉の枠にとらわれない |
広報・周知にあたっては、SNSの活用に力を入れているほか、近隣住民の方や参加者の中からチラシ配布の協力を得たり、地元商店にも配架してもらえるようはたらきかけることで、地域内での口コミによる参加者も多いそうです。 |
取材におうかがいして以降も、出張イベントや、新たな拠点を開設したりと、これまでの枠を超えた新たな展開を続けており、SNSでその情報を発信されています。関心がある方は、Instagram、Facebook、公式LINEもご覧ください。 |
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