2023.11.27

大阪市社会福祉大会を開催しました

大阪市社協では、令和5年10月20日(金)に、大阪国際交流センターにて、令和5年度大阪市社会福祉大会を開催し、約800人の方々にご来場いただきました。社会福祉大会では、地域福祉の推進に永年尽力され、功績が顕著な社協役員及び民生委員・児童委員、社会福祉施設等の役職員や、協力援助を通じて寄与された個人及び団体のみなさまへ、表彰状・感謝状を贈呈する式典を開催しています。今回は、新型コロナウイルス感染症が5類に移行後、初めての開催ということで、3年ぶりに、表彰式典だけでなく第2部として講演会を開催しました。

◆第1部◆ 表彰式典

第1部の式典では、はじめに、本会の永岡正己会長からあいさつをしました。
受賞者のみなさまに感謝・お祝いの意を述べるとともに、「社会的孤立や生きづらさを抱える人だけでなく、生活が困窮状態に陥る人も増え、地域における生活課題が複雑化・多様化・深刻化しています。こうした課題は既存の社会福祉制度の整備のみならず、新たな課題の解決に向け、雇用・教育・介護、生活保障等の横断的な仕組みの発展が求められるとともに、地域社会全体で課題を抱える人に寄り添い、その生活を支える取組みを広げることが求められている中、本会では、地域福祉を推進する中核的な団体としての役割を果たすため、各区社会福祉協議会をはじめ、関係団体等との連携を一層強化し、新しい事業を創り出し、地域福祉の取組みを進めてまいります。」(一部抜粋)と述べました。

次に、永岡会長及び横山英幸大阪市長から、それぞれ表彰状・感謝状の贈呈をおこないました。会長表彰として、功労表彰受賞者83人、優良社会福祉協議会表彰受賞団体1地域、永年勤続表彰受賞者53人、感謝状受賞団体5団体の計136人・6団体が受賞されました。大阪市長表彰としては、地域福祉推進功労者表彰受賞者32人・16団体、地域福祉推進功労者感謝受賞者104人・39団体、社会福祉施設等従事者表彰受賞者81人、社会福祉施設等従事者感謝受賞者185人の計402人・55団体が受賞されました。

式典の最後に、本会の多田龍弘副会長から、大会宣言(案)を朗読しました。
「本会は、地域福祉推進の基本目標を掲げた『第2期 大阪市地域福祉活動推進計画』に基づいて、『場づくり・つながりづくり』『見守りと生活支援・相談支援』『地域づくり』に関する取組みを各区社会福祉協議会と一体となって推進している。また、台風や大雨等による大規模災害が全国各地で発生しており、自然災害に対する備えも早急に進めなければならない。災害時において、公助はもとより、大きな力となる自助・共助による住民同士の助け合い活動が展開できるよう、平時の地域福祉活動をさらに進めていくことが必要となっている。このように、互いに助け合い・支え合う地域共生社会の実現を図るうえで、地域福祉推進の中核的な団体である本会及び各区社会福祉協議会が果たすべき役割はますます重要となっており、地域住民の参画も得ながら、関係団体・機関と連携・協働し、地域生活課題を解決していくことが求められている。福祉に関わるすべての機関や地域の人びとの厚い信頼に応え、誰もが身近な地域で人とつながり、平和で安心して暮らせるよう、『一人ひとりの人権が尊重されるやさしさとぬくもりのある福祉によるまちづくり』を推進する」(一部抜粋)と宣言し、参加者の拍手による賛同を得て、大会宣言は原案どおり採択され、今後より一層の地域福祉推進に向け決意を新たにしました。

◆第2部◆ 講演及び落語

第2部では、落語家の桂福丸氏をお招きし、「“共育”が生む、きずな~コロナを乗り越えて~」をテーマとした講演と落語を披露いただきました。
桂氏は、「子どもだけ寄席」など、落語家として独自の活動をする傍ら、ご自身がお住まいの地域でこどもの見守り活動にも参加されるなど、今回の講演テーマ「共育(きょういく)」というキーワードを大切に幅広く活動されています。講演は、オンラインと対面とのコミュニケーションの違いや、笑うことの大切さ、こどもとの会話の中で気づいた人間力の重要性等の実体験に基づく内容で、大人もこどもも共に学び合い、育ちあうことの大切さを学ぶ機会となりました。
最後に、落語を一席披露いただき、会場内が笑顔に包まれました。

(担当:総務課)