心も体も温まる施設設備の地域開放 |
次に、「社会福祉法人優光福祉会さわやかサービスセンター」主任の吉川和代さん、同法人「南方地域総合相談窓口(ブランチ)」の音堂公二さんからは施設設備の地域開放の取組みについて報告がありました。 |
吉川さんからは、デイサービスがお休みの土曜日に自慢のお風呂を活用した「さわやか乃湯」の取組みについて説明がありました。この取組みは、「デイサービスが休みの土曜日に何か地域に向けた取組みはできないか」と職員間で検討を重ねるなかで、お風呂を開放してはどうかとなり、毎月第3土曜日に男女で時間を分けて、65歳以上の元気な高齢者を対象として実施しています。吉川さんは「現在は男性利用者がほとんどですが、今後女性利用者が増えてきたらエアロビスクを企画し、健康寿命の延伸につながるような活動もしていきたいと考えています」と話しました。 |
音堂さんからは、ブランチで実施している「カラオケ喫茶」の取組みについて報告がありました。コロナ禍前から実施していた活動ではあったものの、コロナ禍の影響で休止していました。そのようななかで、地域活動協議会が開催するワークショップに参加した際に、地域住民から「地域には社会福祉施設が多くあるが、何をしているのかわからない」と聞き、法人内で施設を地域に開放してみてはどうかと意見があがりました。そこで、空きスペースを活用し、職員がボランティアとなり、カラオケ喫茶を再開することになりました。 |
いまではお風呂を利用された方が、そのままカラオケ喫茶で珈琲を飲んだり、歌ったりして、リフレッシュされている方も多くいるとのことです。 |
最後に、吉川さんからは「地域のなかには『福祉や社会福祉施設が何をしているのか知っている』という方も少ないため、公益的な取組みを通じて、新しい方とつながっていく必要があると感じています。多くの方に社会福祉施設について、知ってもらえるように啓発していきたいです」と話し、音堂さんは「総合相談窓口(ブランチ)がどういう場所なのかを詳しく知らない人は多いかと思います。介護・福祉・保健に関する相談をできる身近な相談窓口だということをカラオケ喫茶を利用されている方々に知ってもらい、少しでも困りごとが解決できるように尽力していきたいです」と話しました。 |
 ▲お風呂あがりにみんなでカラオケ |
社会福祉法人優光福祉会の概要はこちらからご確認ください。 |
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※社会福祉施設連絡会とは、区内の施設相互間の親睦、連絡調整と協同活動を推進し、地域福祉の充実および発展を目的として、各区で展開しており、社会福祉協議会が事務局を担当しています。 |
施設職員の分野を越えた交流、人権や防災意識を高めることを目的とした研修を開催しています。また、社会福祉施設の地域における福祉課題に対応した公益的な取組み等について支援しています。 |
加盟施設は、高齢者・障がい者・児童等の分野を問わず、さまざまな種別の施設が加盟しています。 |