2025.07.09
第1回地域のあれこれ話しましょう!
居場所づくりや見守り活動などの地域福祉活動の推進にあたっては、地域役員、民生委員・児童委員、活動者と区社協等の関係者が一堂に集まり、地域の現状・課題や、活動から見えてきたことをふりかえり、これからを考える「話し合いの場」をつくっていくことが大切です。 |
各区において、住民座談会、地域住民と福祉専門職による定期的な連絡会、小地域福祉活動計画の策定・推進など、さまざまな形での話し合いの場が開催されています。 |
今回は、此花区社協が開催した「第1回地域のあれこれ話しましょう!~こんなところあったら、できたらええなあ~」について紹介します。 |
地域資源の必要性を説明 |
此花区社協は、令和7年3月3日午後2時~3時30分、此花区民一休ホールで、「第1回地域のあれこれ話しましょう!」を開催しました。当日は、地域団体の会長や民生委員・児童委員、食事サービスやふれあい喫茶等の活動者及び参加者などが集まりました。この取組みは、地域住民と福祉専門職が話し合いの場を持つことで、区内の魅力や足りないところを探し、どのような資源があれば高齢になってもいきいきと自分らしく生活できるか、自分ができることは何かを考える機会として協議体に位置づけ、企画しました。 |
第1部では、区社協の久保奈津未第1層生活支援コーディネーターから、「高齢者を取り巻く日本の現状と地域資源の必要性」と題して、日本の高齢化率の現状や地域におけるひとり暮らし高齢者の増加、担い手不足などの地域課題から地域資源(有形・無形を問わず地域内の人々の生活に欠かせないもの)の活用や創出が必要とされていることを説明しました。また、地域資源の活用・創出をしていくにあたって、生活支援コーディネーターの役割が求められていることを話し、実際に地域で実践した事例を結果に至るまでの過程もあわせて報告し、事業について伝えました。 |
![]() ▲事業の必要性について区社協の久保第1層生活支援コーディネーターから報告
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自由に意見を出し合い、あったらいいなを考える |
第2部では、全員で自己紹介をした後に、グループワークをおこないました。グループワークでは、「地域内にあったらいいな、できたらいいなと思うことを話し合おう」と「あったらいいな、できたらいいなを実現するための方法を考えよう」の2つをテーマとして、話し合いました。模造紙と付箋を使って、各グループで意見を出し合い、①Why(なぜ必要か)、②Who(誰が)、③Where(どこで)、④What(何を)、⑤How(どのように)、⑥How much(必要な経費等)の枠組みに沿って、活発な意見交換ができる機会となりました。 |
グループワークでは、「必要な経費や誰が誰に声をかけていくかなどは思いつかずですが、近くにスーパーがないところでは、スーパーの送迎車があるといいなと思います」「つながりづくりや外出するきっかけづくりが必要であるため、こどもから高齢者まで世代を問わず誰でも集まれる居場所づくりとして、各地域の集会所を無料で開放して喫茶や体を動かす取組みができればと思います。お金はかからないように考え、クラウドファンディングなどで寄附を募ります」「男性の居場所づくりとして、学校の庭園のお手伝いや、他区で聞いた65歳以上限定の野球チームや、男性だけで運営する喫茶があればと思います。会費を集めれば、運営していけるのではないかと考えます」などの発表がありました。 |
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※本記事は、広報誌「大阪の社会福祉」令和7年5月号掲載記事に基づき作成しています。 |
お問い合せ:大阪市此花区社会福祉協議会 |