2024.10.30

災害派遣の経験や気づきを区内外の関係者と共有(西淀川区社協)

異業種交流会「にしよどリンク」での報告
 西淀川区社協の長谷川大陽地域支援担当主事(以下、長谷川主事)が令和6年6月26日に同区社協で実施した異業種交流会「にしよどリンク」で、「災害ボランティアセンターを知っていますか?」をテーマに災害派遣で感じたことや学んだことを報告しました。
 「にしよどリンク」は西淀川区を拠点とした企業や事業所、地域住民等が多く参加している場であり、災害ボランティアセンター(以下、災害VC)や運営時のボランティア活動等をともに考える機会を設けることを目的に今回のテーマが設定されました。

▲災害派遣での経験や思いを報告する長谷川主事

被災された方と仕事をしている
 災害派遣での報告の前に、同区社協の長谷川安伸地域支援担当係長から、災害が起きたときに災害VCを社協が開設する理由を「社協の非常時の使命として、ふだんのくらしのしあわせを取り戻すため」と話し、災害VCは「被災者とボランティアをつなぐ拠点」と説明しました。
 長谷川主事の報告では、能登半島地震による被災者や被害状況の説明の後、七尾市災害VCでの実践報告をおこないました。多様な関係機関や団体とのネットワークのなかで連携・協働しながら災害VCが運営されていたことについて説明がありました。また、現地の社協や関係機関が主軸となりながらも、ボランティアと手を取り合い、被災者を支援する様子が伝えられました。
 派遣期間中に印象に残っていることとして、元々は七尾市に住んでいた東京在住のボランティアから、「ボランティアとして経験できてよかった。早く復興してほしい。」といった想いを直に聞くことができる貴重な経験となったと話しました。
 報告後は、大阪防災企画 多田裕亮  ただ ひろあき代表から西淀川区で災害VCを開設するにあたって、自分たちはどのような行動をとる必要があるのかを南海トラフ地震を想定して、発災から復興までの流れを5つのフェーズに分けて説明がありました。フェーズ0として平時に何ができるのか考えることの重要性や、発災時にさまざまなスキルを持つ地域住民とともに地域で何ができるのかを事前に考える必要があると話されました。

▲発災時に何ができるかをグループ内で共有 (写真右:多田さん)

※本記事は、広報誌「大阪の社会福祉」令和6年8月号掲載記事に基づき作成しています。
お問合せ先:西淀川区社会福祉協議会