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2024.06.03

「こどもや若者と取り組む災害にも強い福祉のまちづくり」 地域こども支援ネットワーク事業・『広がれボランティアの輪』連絡会議 共催シンポジウム

◆災害に備えて「我が事」として考える
大阪市ボランティア・市民活動センター(市社協)は、令和6年2月3日に、大阪市中央公会堂で、全国社会福祉協議会が事務局を務める「『広がれボランティアの輪』連絡会議」との共催によるシンポジウムを開催し、約400人が参加しました。
本シンポジウムは、「こどもや若者と取り組む災害にも強い福祉のまちづくり」をテーマに掲げ、参加者とともに災害発生時の備えについて「我が事」として考えることで、地域の防災力を高め、こどもたちが安心して集うことができる居場所づくりを推進していくことを目的として実施しました。
◆こどもや若者への防災教育
第1部の基調講演では、防災学習をベースとした暮らしの学びの場づくりやプログラム開発づくりを実施している一般社団法人コミュニティ・フォー ・チルドレン桒原英文 くわはらひでふみ 代表から「こどもや若者と取り組む災害にも強い福祉のまちづくり」について、令和6年1月1日に起きた「令和6年能登半島地震」の災害復興支援活動に参画していることも交えて話がありました。
講演では、被災地でのこどもや若者の「ちから」を実感したエピソードや、こどもや若者が地域とのつながりのなかで「私の地域」と捉えられるような取組み、学習者から担い手、主体者へとなってもらえるように「知る・担う・生み出す・深める」の4要素を切り口として、平時から取り組んでいる福祉・防災学習の実践について紹介されました。

▲全国から約400人の参加者をむかえ、桒原さんから基調講演

第2部では、社会福祉法人大阪ボランティア協会永井美佳事務局長がコーディネーターを務め、「こども×防災×ボランティア」をテーマに、大阪市内を中心に、多様な視点で防災活動に取り組む3人が登壇し、実践報告とパネルディスカッションをおこないました。
まずは、NPO法人 輪母 わはは ネットワーク永松なつめ代表から、障がいのあるこどもやその家族が、地域でともに生活するうえで、取り組んでいる防災活動や、地域とのつながり構築に向けて取り組んでいる活動の報告がありました。障がいのある方の災害への備えを記したワークブック作成や、緊急時に備えた緊急時SOSカードなどについても紹介されました。
続いて、子育て応援コミュニティママコミュ!ドットコム出水眞由美代表から、東日本大震災で非常に多くのこどもが亡くなったことをきっかけに、これからの人生が長いこども期から防災教育をする必要があると感じ、取り組んでいる活動について報告がありました。また、地域防災を支える活動者とつながることで、地域づくりにもつながる、災害時に活きる平時の活動についてお聞きしました。
最後に、大阪防災企画多田裕亮 ひろあき代表から、地元西淀川区を中心に防災啓発活動をおこなうなかで、地域内の防災人材不足の解決に向け、地域を知る、防災に触れる機会を提供することや、こどもの発達段階に応じた防災教育の必要性について報告がありました。南海トラフ地震が発生した際のリスク、防災活動に向けて、アナログとデジタルの両面を活用した取組みについて話がありました。
基調講演・実践報告を受け、参加者同士で「こどもや若者と取り組む災害にも強い福祉のまちづくり」について、大事にしたいことを話し合う時間も設け、意見交換のなかで深め合いました。

▲左から:大阪ボランティア協会 永井さん、NPO法人輪母ネットワーク 永松さん、子育て応援コミュニティ ママコミュ!ドットコム 出水さん、大阪防災企画 多田さん

◆大阪の減災・防災活動の活性化へ
 最後に、上野谷加代子大阪市ボランティア・市民活動センター所長は、「大阪のエネルギーを強く感じることができた。今回のシンポジウムを契機に大阪の防災や減災に対する取組みの活性化につながってほしいと願っている。また、参加された皆さまが今回の学びを糧に地域や家族と深めていただきたい」と話しました。

▲最後は、上野谷所長からメッセージが伝えられました

※本記事は、広報誌「大阪の社会福祉」令和6年4月号掲載記事に基づき作成しています。
 お問合せ:大阪市ボランティア・市民活動センター(社会福祉法人 大阪市社会福祉協議会)