2020.08.24

ガイドブック「企業・商店×地域」を紹介します


※本記事は大阪市社会福祉協議会ホームページの過去の掲載記事を転載しています。情報は記事掲載時点のものであること、また、リンク設定が一部無効となっている場合があることをご了承ください。

大阪市地域福祉活動推進委員会(事務局:市社協)では、具体的な地域福祉実践を推し進めるための手引書として「参画と協働のための地域福ガイドブック」(以下、ガイドブック)をこれまで4テーマで作成してきました。このたび5冊目として、企業や商店の地域貢献活動と地域で求められている福祉活動をつなげ、地域活性化をめざす取組みをさらに推進していくため「企業・商店×地域 ―つながる・ひろがる 地域貢献活動―」を令和2年3月に発行しましたので、その内容を紹介します。

▲閲覧は こちら からご覧ください。


「やりたい」と「足りない」をつなぐ
大阪市社協と区社協には、企業や商店と、地域の活動をつなげ(コラボレーション)、福祉課題の解決や地域の活性化につなげる役割があります。

それぞれの地域の特性に合わせたオリジナリティに溢れた取組みにより、さまざまな発見や気づきもあり、さらなる取組みが展開されています。

企業や商店の地域参加の機会が増えると、企業・商店の「やりたい」と地域の「足りない」部分が重なりあい、さまざまな相乗効果を生み出すことができます。

この冊子は、企業・商店と地域とのコラボレーション事業を紹介することにより、今後の活動の推進につなげることをねらいとしています。

企業・商店の方々が地域貢献のイメージをつかむきっかけとして、地域住民の皆さんが大阪市内の企業・商店の活動を知り、今後の協働を考えるための冊子として、また社協職員等の福祉専門職の方がさまざまな地域貢献活動を推進するための周知・説明資料として活用できるよう、コラボレーションの流れやポイントなどをまとめました。

▲参考:ガイドブック P.5


さまざまなコラボレーションを紹介
地域の活動者が抱えている困りごとは、「ヒト」「モノ」「カネ」「場所」「参画」に関することが多くあります。対して、企業や商店として力になれることもあります。

企業・商店と地域がコラボレーションするには、多くの場合、誰かが「つなぎ役」になっています。例えば区社協へ相談することで、コラボレーションの流れをつくることができます。

区社協では、出会い・話し合いの場などを設定し、よりよい取組みとなるよう、さまざまな支援や調整をおこないます。

また、企業や商店ならではのできること=「強み」を活かし、地域とともに活動を展開している事例や新たな活動へとつながった事例など7つのコラボ事例を収録しています。このガイドブックで紹介している事例では、さまざまな出会いや人間模様が描かれています。

主に区社協が「つなぎ役」となり、企業や商店、地域、社会福祉施設、ボランティアグループ、NPO法人、学校、行政など、さまざまな機関が協働する取組みについて、「関わる人の思い」「効果」「大切にしていること」等をまとめています。


企業・商店の思いと強みを地域へ
多くの企業・商店は、「何か社会のためにできることはないだろうか」という思いをもっています。加えて、業務にともなう専門知識や技術、店舗(場所)や機材などももっています。それらをもとに力を発揮する際に「地域」は身近な舞台となることができます。

このガイドブックを参考に、今まで福祉と関わらないと思われていた方々とも出会いを広げていくことや、地域福祉をすすめる大きな力になります。

ガイドブックは、 こちら からご覧ください。


各区企業・商店×地域の取組み(ガイドブック掲載事例)

▲商店街買い物ツアー行こう!フレック!!  買い物の楽しさをもう一度企業と地域の連携(西区)

▲スマイル八百屋さん(移動販売)  介護保険ではなく、地域連携でインフォーマルなサービスを構築(平野区)

▲ラムネプロジェクト  ラムネを通じ地域行事などで募金に参加(都島区)

▲てへぺろキッチン  認知症によるまちがいが許される地域づくりをめざした広域的な連携(此花区)

▲企業・団体などの異業種交流会  企業とNPO等団体のマッチング(市内各区)

▲オンテくん子ども食堂  地域住民の新たなつながりをつくる(浪速区)

▲あびんこ100円商店街  みんな集まってお得に買い物!気軽に仲間づくり!(住吉区)


本記事は、「大阪の社会福祉」第782号(令和2年7月発行)の掲載記事をもとに作成しています。

(担当:地域福祉課)