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2024.04.26

大阪市社協×こどもスマイリング・プロジェクト「こどもフードエシカルクッキング講座」

楽しくエシカルを学ぼう
 大阪市ボランティア・市民活動センター(市社協)は、令和5年12月16日に一般社団法人サスティナブルフードチェーン協議会が取り組む「こどもスマイリング・プロジェクト」と共催で、大阪市内の「こどもの居場所」を利用しているこどもなど約50人を対象に「こどもフードエシカルクッキング講座」を開催しました。「エシカル」とは、「持続可能な社会の実現に向けた人・社会・地域・環境に配慮した行動や考え方」です。講座では、丸大食品株式会社、日世株式会社、株式会社理想実業の協力企業3社が体験ブースを設け、「エシカル」を学ぶ授業がおこなわれました。

▲ドキドキとワクワクのはじまり

身近にできるエシカルなこと
 参加者は全体で説明を受けた後、希望するブースに分かれ、各社の製品を活かした30分程度の授業を1人2ブースまで自由に体験しました。
 「丸大食品株式会社」のブースでは、販売するウインナーのパッケージデザインを変更し、プラスチック使用量を削減していると話があり、変更前のデザインと比較し、環境に配慮した取組みとはなにかを考え、ウインナーを使用したホットドッグをつくりました。
 「日世株式会社」のブースでは、ソフトクリームのスプーンも食べられるものにして、コーンに巻かれる紙以外何も残らないような工夫を施していると説明がありました。今回のソフトクリーム巻き巻き体験で使用するソフトクリームの紙も印字ミスなどで商品にはならなかったものを活かし、食品ロスについて考える機会となりました。
 「株式会社理想実業」のブースでは、野菜の使えずに捨てていた部分を肥料に変えることで、ゴミの排出量を大幅に減らし、環境にやさしい循環型農業を実施していることについて学び、目の前で調理されたラーメンにトッピングの盛り付けを体験しました。
自分たちにはなにができるのかを考える
 その後、参加者全員で集合し、少人数のグループに分かれて、「今日学んだエシカルなこと」をテーマに話し合い、家や外出時の食事でできるエシカルなことはなにかをグループで考え、発表しました。こどもたちからは「賞味期限の近いものから食べる」「マイ箸を持っていく」「料理は食べられる分だけ頼む」といった意見が出ました。
 また、引率していた保護者やスタッフからは「こどもでも知っている身近にある食品の会社が取り組んでいる内容だったので、興味津々で参加していました。友達と一緒に学べて楽しそうでした」「これまでこういう場に参加することはあまりなかったので、挑戦の思いで参加しましたが、いつも以上に食べる様子や、すごく楽しそうにしていたのでとてもよかったです」と話しました。
 今回、イベントを共催した大阪市ボランティア・市民活動センターの泉颯斗はやと主事は、「こども支援団体の運営者から、こどもたちは、食品寄贈だけでなく、体験・経験の機会や社会の大人(企業や団体)と関わる機会を求めているという声を受け、本イベントを実施しました。実施後、企業の担当者からは『こどもたちが真剣に参加する姿勢に感動した。今回を機に食を選ぶ力を発揮してほしい』『将来を担うこどもたちに体験や環境学習の機会を今後もつくっていきたい』と聞いています。今後もさまざまな企業や団体と協力しながら、体験の機会を提供していきたいです」と話しました。

▲参加者全員で笑顔の一枚

※本記事は、広報誌「大阪の社会福祉」令和6年2月号掲載記事に基づき作成しています。

お問い合せ:大阪市ボランティア・市民活動センター(社会福祉法人 大阪市社会福祉協議会)