2024.03.17

昔遊び・伝承遊びで多世代交流(大正区社協)

 令和6年1月27日(土)に、大正区社協が運営する大正区老人福祉センター(以下、老人センター)と大正区子ども・子育てプラザ(以下、子育てプラザ)が、老人クラブ連合会と共催し、「みんなで楽しく昔遊び・伝承遊び」を開催しました。世代間交流の場として大正区老人センターを会場に実施され、100人を超える参加がありました。
 大正区の老人センターと子育てプラザの2施設は、同じ建物に併設されていることもあり、地域のこどもから高齢者までの世代間交流の機会になればという思いで、誰もが楽しめる「伝承遊び・昔遊び」をテーマに共催で本イベントを開催しました。また、これまで両施設を利用したことのない人や、地域活動者・学校の教職員にもこのような世代間交流の場があることを知ってもらえるよう、幅広く周知しました。日頃、子育てプラザを利用しているこどもだけでなく、学校や地域でチラシを見て参加するなど、初めて施設を知って来館するこどもも多くみられました。

▲ボランティアによる手作り看板

みんなの笑顔が元気の源
 当日は、老人センターを利用されている地域住民の方々がボランティアとして、ダルマ落としやけん玉、コマ回しなど9つの遊びを担当したほか、子育てプラザが担当した「ふうせんだるまおこし」など、さまざまな遊びの場が提供され、にぎわいました。福笑いコーナーでは目隠しをつけ、こどもはアンパンマン、大人はおかめさんの顔のパーツを並べ、自分たちが並べた顔を見て笑顔になる場面もありました。さらに、こども・大人部門で賞を設け開催された福笑いコンテストでは、受賞者が発表されるたびに大きな笑いや歓声が起き、盛り上がりを見せていました。
 イベント開始前にはボランティアも参加者として、各コーナーを回り、童心に戻って楽しめる時間も設けられていました。参加者には「あそんでスタンプラリー」のスタンプカードが配られ、遊びに参加した方にスタンプを押し、6つ以上集めた方には景品の交換がおこなわれていました。

▲福笑い結果発表!参加者も自然と笑顔に

伝承遊びが新たな参加・交流のきっかけに
 地域の高齢者たちは、こどもたちにコマの回し方、だるま落としやけん玉のコツを熱心に教えていました。初めて昔の遊びに触れるこどももいて、ボランティアの方は「コマの回し方がわからないこどもがいたが、教えると徐々にできるようになって、上手に回せていたよ」とうれしそうに話されていました。けん玉のボランティアの方は「今回のように地域でイベントを開催するよさを感じることができた。こどもから元気をもらうことができ、楽しみながら活動できた」とにこやかに話されていました。
 子連れで参加した方は、「コマ回しや紙ヒコーキの折り方や遠くまで飛ばす方法などを丁寧に教えてもらえてよかったです。日頃、交流のない世代と顔を合わせる機会にもなり、こどもにとって良いコミュニケーションの機会になった」「家にはないようなおもちゃや、遊ぶことができないようなものもあり、自分自身触れる機会も少なくなってきていたが、一緒に楽しく遊ぶことができた」と笑顔で話されていました。

▲「上手に飛ばせるかな?」と見守るボランティア

年齢を問わず、ともに楽しめる場に
 イベントを共催で実施した大正区老人センターの職員である大谷さんは、「こどもの喜ぶ顔を見ることができてとてもよかったです。イベントでは利用者さんにボランティアとして入っていただき、老人クラブ、子育てプラザと協力し合って無事に終えることができました。“ボランティアさんにも楽しんでもらう”という思いで、イベント前には各コーナーを遊べる時間を設け、楽しんでもらうことができました。来年も、皆さんと協力しながら取り組みたいと思います」と話しました。
 また、子育てプラザで児童健全育成を担当する坂口さんは、「普段、子育てプラザを利用しているこどもや、はじめて来館するこどもが高齢者と楽しく交流する姿が見られてうれしかったです。また、ボランティアさんたちの非常に意欲的でパワフルな姿を見て元気をもらいました。今年企画したふうせんだるまおこしは、参加者から好評だったので、来年も乳幼児が親子で楽しめる工夫や、世代間で遊べるような催しを引き続き企画していきたいです」と話しました。
問合せ先:大正区老人福祉センター大正区子ども・子育てプラザ