2026.10.09
終活相談事業「将来あんしんエール」開始記念講演会の開催報告
| 大阪市社会福祉協議会は、令和8年7月1日から終活相談事業を開始したことを記念し、「終活」について理解を深めていただく講演会を7月25日にあべのハルカス会議室で開催し、150人が参加しました。 |
| (終活相談事業「将来あんしんエール」の詳細はこちら) |
![]() ▲終活に関心のある150人に参加いただきました |
| 開会にあたり、市社協の永岡正己会長から、終活相談事業の開始について、「市社協において1年以上にわたって今後の社協のあり方を検討してきたなかで、一人暮らしの高齢者が増加している状況に向き合い、誰もが最期まで地域で安心して暮らしていけるよう、新規事業として本事業を立ち上げた。本日の講演会が参加者にとって、終活について一歩踏み出すきっかけとなることを願う」と、エールを送りました。 |
![]() ▲大阪市社会福祉協議会 会長 永岡正己 |
| 続いて、司法書士として終活の支援に専門的に取り組んでいる福村雄一氏を講師にお迎えして「人生100年時代と切っても切れない終活の話」と題し、講演をいただきました。 |
![]() ▲講師の福村雄一氏 |
| 【プロフィール】1982年生まれ。司法書士として、「終活」に専門的に取り組み、遺言作成支援、死後事務委任契約、任意後見契約など数多くの実績をあげ、「終活」の講演・セミナー活動を全国的に展開しているほか、「終活クエスト」「終活大全」、「終活の落とし穴」等の著作・出版も多数。 |
| ~終活はこれからの人生の未来をつくること~ |
| はじめに、「終活はこれからの人生の未来をつくることであり、終活を進める効果は、家族や自分が大切に思っている人との関係を、改めてつなぎ直すことだと理解いただくのを本日のゴールにしたい」と述べ、終活の進め方に関しては、「終活についてひとりで考えたことがあっても、家族と一緒に考えたことがある人は少ないと思う。自身で学んだ次は、ご家族や大切に思っている方と話をしたり、専門の方に相談して進めるのが大事」と伝えました。 |
| また、「日本で終活がなかなか進まない事情として、死やお金のことを語ることにタブー意識があり、『うちは大したお金ない』、『子どもに迷惑をかけたくない』、『うちは揉めないから大丈夫』、『まだ元気だから』と思い、先送りにする方が多いことがあげられる」「準備をしないと、残された家族はどこに何があるかがわからず、かえって迷惑になる」「まだ元気の次は、もう元気じゃないで、そうなると対策が打てなくなる」など、元気な間に進めていただくのが大事であり、期限を決めて話を進めてほしいと話しました。 |
| ~終活の全体像をつかむ~ |
| 福村氏は、人生の時系列に沿って「誰しも、自立度が高く元気な今から、体が不自由になり、判断能力が低下して、サポートが必要という状況になり、最期は亡くなるといった道を通る。体が不自由になったとき、判断能力が低下したとき、亡くなったときという3つのステージでどう備えるかが終活ということになる」と説明しました。 |
| たとえば、体が不自由になったときに、「終の住まいをどうするか、すなわち、住み慣れた家で長く過ごしたいか、入院や施設に入所するときの身元保証人のこと、手続き支援やお金の管理など、さまざまな対応が必要になる。また、認知症等で判断能力が低下したときには、成年後見制度の利用を検討しなければならない。死後には、葬儀・納骨、行政への手続き、家の処分などが出てくるが、それらは必ず誰かに任せないといけない。家族に頼むことができなければ、契約という形で第三者に頼むことも視野に入れておく必要がある」と説明しました。 |
![]() ▲終活をすすめるなかで備えが必要なステージ |
| ~終活への備えの進め方 相談が大事~ |
| 終活への備えに関して、「人生100年時代が到来するなか、元気なまま寝込まずに亡くなるということは少ない。誰か、何かを頼りにする時代がやってきている。人生100年時代の暮らしを支えるテーマとしては、財産やお金のことに限らず、住まい、病気、葬儀・お墓、税金のことなどがあり、5つの視点で暮らし全体を見渡すことで、備えの漏れに気づくことができる。自身で優先度が高いこと、気になることを一番先に考えればよい。死後のことが不安な方は、まずそれを解決し、その後で、手前にある不安を解決していけばよい」と述べました。 |
| さらに、終活には「学ぶ」「相談する」「決めて依頼する」の3つステップがあり、相談については「ぜひご家族と話し合ってほしい。1回で話をすませようと思わなくてもよい。先を見据え予定を立て進めていくことが大事である。市社協の将来あんしんエールを活用したり、司法書士等に相談にしてほしい」と話しました。 |
| 最後に、「終活は終わりでなく、未来をつくることである。終活は家族や大切な人とつなぎ直す時間であり、今日からできる一歩を、自身に置きかえて考えてもらいたい」と強調し、講演を終えました。 |
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| 相談者には本会作成のエンディングノートをお渡しします。 |

つながる、一歩踏み出す。



