2026.07.24
<北区>シニア層に向けたシニアがつくる広報紙「いきたくて~北区でつむぐシニアの流儀~」
| 北区社協は、地域活動への第1歩を応援するため「記者ボランティアスタート講座」を令和7年3月に開催しました。受講者は、試作号の発行を経て、記者ボランティアとして活動を開始し、当事者目線で地域活動の魅力を発信する広報紙「いきたくて~北区でつむぐシニアの流儀~」を発行しています。今回は、第1号発行までの歩みと広報紙に込めた思いをお届けします。 |
| ▮当事者である自分たちが感じた魅力を発信 |
| 高齢者の生きがいづくりや社会参加を支援する生活支援体制整備事業では、地域情報をより広く届けるため、新たな情報発信の方法を模索していました。そこで、地域や地域活動の魅力を住民目線で伝える記者ボランティアの育成を目的に、令和7年3月に広報紙作成のスタート講座を開催しました。2回連続講座として開催し、北区魅力発信フリーペーパー「つひまぶ」編集長の浅香保ルイス龍太氏を講師として、記者の心得を学びました。さらに、若年性認知症や初期認知症の方々が活動する「かみやまカフェ(北区社協が運営するデイサービスかみやま倶楽部が実施している認知症カフェ)」を取材し、広報紙の試作号として第0号「かみやまカフェ 特集号」を発行しました。 |
| 講座終了後も活動を継続したいという声があがり、受講者有志による記者ボランティアグループ「北区ええこと発見隊」が発足しました。現在は地域のさまざまな活動や地域の魅力を取材し、広報紙を発行しています。そして、令和8年4月に第1号となる広報紙「いきたくて」を発行しました。 |
| 今回、取材した5月の編集会議は、まず、4月に発行した第1号を読んだ知人や友人の感想を共有することから始められました。そして、第2号の発行に向けた企画検討では、自分たちが気になることや知りたいことを出しあい、取材先や掲載内容の表現について、どのようにすれば親近感をもってもらえるかを念頭に、しっくりとくる言い回しや言葉を選びました。 |
| これまでは編集会議の進行や記録を区社協職員が担っていましたが、いまではメンバーが会議ごとに担当を決め、おこなっています。 |
![]() ▲意見や思いを共有しながら企画をブラッシュアップしていく |
| ▮シニアの地域活動を後押ししたい |
| 活動を始めたきっかけはさまざまですが、共通する思いは「シニアが地域活動を始める第1歩を応援したい」ということです。その思いを広報紙「いきたくて」に込めています。ターゲットにしている高齢者と同じ目線だからこそ見えてくる、北区のいいところや魅力を発見し、発信することで、広報紙を見た人が1歩踏み出し、よりいきいきと生活ができることをめざしています。そのため、取りあげるテーマも高齢者が行きたくなるような場所や、行きやすい場所であるかどうかを編集会議で話し合い、どのように紹介するかを考えています。 |
| 第1号は、「街で見つけた、心ひかれる掲示板」を特集しています。ネタ探しのなかで、自分たちが住む街にはいたるところに掲示板があり、区役所からのお知らせや地域のイベント情報、講座案内など、暮らしに役立つ情報が数多く掲示されていることに気づきました。そして、インターネットでは見つからないような情報や、地域の掲示板ならではの情報も多くあり、掲示板が地域の活動や歴史を伝え、紡いできたことが見えてきました。 |
| 発行に向けて、6人の記者で意見を出しあうなかで、掲示板の設置者によって、伝えたい思いや情報が異なることが分かりました。同じものは一つとしてない掲示板の魅力や工夫を紹介しています。 |
![]() ▲「見た人の心を動かすにはどうしたらよいか」を話し合う |
| ▮記者ボランティアが記事にかける思い |
| メンバーに記者ボランティアを始めたきっかけや、気持ちの変化、取材や記事を執筆する時に心がけていることを聞きました。 |
| 記者ボランティアスタート講座をきっかけに地域活動を始めた江東さんは「昔から北区に住んでいるが、仕事や家庭を優先する日々で、地域活動に関わる機会がなかった。活動を始めてからは地域のことが気になるようになった。地域とのつながりは、地域からの呼びかけや誘いから始まるものだと思っていたが、自分から1歩踏み出せたことに驚いた。このきっかけを大切にし、これからは、より深く地域とつながっていきたいと思う」と話しました。 |
| 第1号の編集長を務めた村上さんは「一年間かけて広報紙をつくりあげることができてとても嬉しい。このメンバーと協力して発行できた達成感は仕事とはまた違うやりがいを感じている。講師のルイスさんに取材の方法や構成などを教えてもらいながら取り組むことができ、非常にいい経験になった」と話しました。 |
| 第1号でお寺の掲示板をとりあげた北野さんは「より多くのシニアに広報紙を届け、見た人が『どこか行ってみよう』『地域の活動に参加してみよう』と思い、行動する第1歩の一助になれば嬉しい。これまで地域を知らなかった人に知ってもらう、行動してもらえるようはたらきかけていきたい」と話しました。 |
| 掲示板を見て実際にサロン活動に参加し、取材をした持井さんは「ボランティア活動というのは、自分自身が『楽しい』と感じられなければ長続きしないと思う。そのため、まずは自分が活動を楽しみ、そこで得た気持ちを記事に込めるようにしている。発信者が楽しんでいるからこそ、読者に響く紙面になると信じている」と話しました。 |
| 次号の編集長を務める川口さんは「気軽に行きやすい場所を紹介できるように心がけたい。広報紙を読まれた人が北区の魅力を再発見し、よりいきいきと楽しく過ごしてもらえるように努めたい」と話しました。 |
![]() ▲右から持井さん、村上さん、北野さん、江東さん、川口さん |
| ▮活動者の思いを信じてサポート |
| 区社協の林美月第1層生活支援コーディネーターは「私は事務局として、皆さんがめざす活動が実現できるよう関わってきましたが、実際に活動を前に進めていたのはメンバーの皆さんでした。会議外でも取材や情報収集に取り組まれ、意見を交わしながら納得できる着地点を見つけていく様子に、多くの刺激を受けました。今後も皆さんの思いが読者に届くようサポートしていきます」と話しました。 |
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| ※本記事は、広報誌「大阪の社会福祉」令和8年7月号掲載記事に基づき作成しています。 |
| お問い合せ:大阪市北区社会福祉協議会 |

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