2025.04.30

活動者の広げ方のススメ6 自分たちの活動として、より身近に感じてもらえるように

本記事では、新たな担い手発掘をめざして、市内各区・地域の工夫をこらした取組みを紹介します。(「活動者の広げ方のススメ1~5」は令和6年1~4,7月号に掲載)
 
つぶやきから新たな取組みにチャレンジ
港区社協会長であり、弁天地域の社協・連合振興町会・地域活動協議会の会長を務める上田哲夫さん、同地域女性部長の池西郁子さん、ネットワーク委員長の村上しずゑさん、地域活動協議会等で活動する浅井安則さん、見守りコーディネーターの竹内有紀子さん、弁天第3コーポ町会長の木村重治さんに、同地域独自の取組みである、ご当地版いきいき百歳体操の動画作成について、また、地域活動を始めたきっかけや心がけていること等をお聞きしました。
港区内11地域ではそれぞれ独自に地域福祉活動計画を作成しており、令和5~8年度は第3期計画を推進しています。令和4年度には、第2期計画のふりかえりと第3期計画に向けたワークショップを地域ごとに開催し、弁天地域での話し合いで「百歳体操の弁天地域バージョンの映像を新たに作成してみたい」という発言があり、今回の取組みにつながりました。
※地域福祉活動計画とは、地域住民や社会福祉施設、社会福祉協議会など、社会福祉に関係する活動をおこなう者がみんなで力をあわせて、「地域福祉」を推進するために策定する具体的な活動及び行動の計画です
 
ご当地版百歳体操動画を作ろう
 いきいき百歳体操は、映像を観ながらゆっくりと手足を動かす筋力づくりの運動です。弁天地域では、平成29年から毎週火曜日に実施しており、コロナ禍以降、時間を区切って2部制として継続しています。
 毎回約20人が参加し、体力づくりやつながりづくりになっている一方で、毎回同じ映像を観るため、参加者からは変化を求める声もありました。他市でもマスコットキャラクターが登場するご当地版が映像化されていたこと、大阪市でも吉本新喜劇のメンバーが出演する映像が作成・活用されていたことから着想を得て、弁天地域版をつくることになりました。
 具体化にむけて、活動に関わる方々と区社協職員が打合せを重ね、令和5年の夏から作成を開始しました。毎週の百歳体操開催と合わせて、打合せと撮影を繰り返し、令和6年5月に完成を迎えました。
 

 
活動者・参加者みんなで映像出演
 作成に携わった活動者からは「ワークショップの時にポロッと発言があったが、まさか実現できるとは思っていなかった」「撮影日には皆さんおめかしして来てくれて、出演してくれたほとんどの方が続けて参加しています」といった声がありました。
 区社協の会田亮第2層生活支援コーディネーターは、「地域の皆さんの思いを形にするため、企画や撮影、編集などに協力しました。区社協はあくまでもサポート役として、地域活動者の皆さまが中心となって話し合いをすすめ、普段の活動に参加されている方々にも出演していただきました。その結果、皆で助け合いながら、無事に動画を完成させることができました。ご当地版の動画は数多く作成されていますが、活動者や参加者が主体として全面的に出演しているケースは珍しいと思います」と話しました。

▲画像をクリックすると動画が視聴できます

活動者を広げていくためのポイント
やるなら楽しく活動し、みんなで活動する
●無理なく10~15分でも参加しやすいように工夫する
●“参加して楽しい”をアピール!やるなら楽しく、やりがいを感じてもらえるように
●関わるみんなに、他の活動を知ってもらい、支える輪を広げる
新しいことにチャレンジしやすい雰囲気づくり
●提案しても受け入れてもらえやすい関係性や雰囲気づくりを大切にする
●つぶやきや提案から打合せを重ね、カタチにできるよう取り組む

 

※本記事は、広報誌「大阪の社会福祉」令和6年11月号掲載記事に基づき作成しています。
お問い合せ:大阪市港区社会福祉協議会