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親子で楽しむ・お寺で涼む 流しそうめん大会(城東区中浜地域)

城東区中浜地域にある壽光寺(じゅこうじ)で、地域の子どもたちへの思いが詰まった「流しそうめん大会」(主催:中浜連合 第6振興町会)が初めて開催されるとお聞きし、取材におうかがいしました。

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■ お寺の境内で楽しむ 竹から手作りの流しそうめん

前日までの雨がすっかりあがった7月10日(日)。壽光寺の境内には、高槻から運び込んだという竹を使った手作りの流しそうめん台が設けられ、親子連れを中心に、幅広い年代層の住民が集まりました。

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当初「50人来てくれれば」と考えていたところ、240人以上が来場。主催した第6町会の奥村町会長は「これほど参加いただけるとは想定外です。子どもたちの笑顔を見ると救われますね」と顔をほころばせます。「できない理由を並べるより、やってみよう」と新たな試みにも前向きな奥村会長。「今後は、子どもたちにも運営や片づけなどに関わってもらい、さまざまなことを学んでもらえる機会になれば」との展望も語ってくださいました。

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▲ケーブルテレビの取材に応える奥村会長

■ 親子一緒に楽しめる機会をつくりたい!

この催しのキーパーソンとも言えるのが、壽光寺の住職である川涯鳳随(かわぎわ・ほうずい)さん。町会の副会長、民生・児童委員でもあり、奥村町会長らとともに「親子一緒に楽しめる機会をつくりたい」と準備をすすめてきました。小学生の男の子の父親でもある川涯さん。「昔のように子ども会がない今、地域の子どもたちに目を向けて、親子の会話が生まれる、絆が深まるような行事をしたいと前々から思っていました」。企画案は、3年ほど前からあったそうですが、賛同者を広げながら機が熟すのを待ち、町会の取組みとして実現するに至りました。

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▲客足が落ち着き、そうめんを味わう川涯さん

場所を提供しているお寺の住職という視点では「そもそも、お寺には地域のコミュニティセンターのような性格があり、お寺にしかできないこと・お寺だからできることをしていきたいと考えていました。以前から、お寺のお祭りや行事では、地域のみなさんにお越しいただいていましたが、今回のような町会主催行事は初めてです」と語ります。

「地域には子どもたちが、こんなにたくさんいる。今回の流しそうめんも“地域でこんな楽しいことしてたなあ”という記憶になれば、それは、未来のまちづくりの担い手への意識づけにもつながることだと思います」

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「一方で、ご高齢の方からも、流しそうめんを一度やってみたくて初めて参加した、という声もいただきました。手作りの竹筒も大事そうに持って帰ってくださり、嬉しい限りです」

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■ 取材を終えて

当日一緒に参加し、終了後のふりかえり会まで同席した城東区社会福祉協議会・地域支援担当の畑下さんからは「“お寺だからこそ出せる雰囲気”の中で、企画から準備のひとつひとつに、熱い思いと心がこもっていて、温かさとどこか懐かしさがあふれる場となっていました。子どもたちが親と共に楽しみ、親以外の大人とふれるカタチが自然と作りだされ、子どもたちが成長するなかで、“地域”を懐かしく思い返せるような魅力のつまったイベントでした」とコメントを寄せていただきました。

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暑い日が続く中「お寺で流しそうめん」というのは、子どもたちや若い世代にとって、魅力的で行ってみたい企画だったことでしょう。そのことが、当日の盛況ぶりにつながり、気軽に・楽しく地域行事に参加する機会を生んでいたように思います。川涯さんは「一町会からボトムアップで広げていく活動があってもいいのではないか」とも話してくださいました。コンパクトな町会単位の活動だからこそ生まれる、つながりの身近さ、活動の実感、新たな動きをつくり出す可能性を感じました。

(大阪市社会福祉協議会 地域福祉課 田淵)

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