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地域福祉シンポジウム(2/4)浪速区・大国こども食堂Q&A

2月4日開催・地域福祉シンポジウム「おたがいさまでつながる 地域の居場所」でご報告いただいた「大国こども食堂」(浪速区)について、当日会場で寄せられた質問へのお答えをいただきましたので、ご紹介します!

▲左から、大国こども食堂実行委員会 寺田守代表、大阪市立大国小学校 辻信行教頭、浪速区社会福祉協議会 財前義臣事務局長


【Q1】こども食堂のおおまかなタイムスケジュール(一日の流れ)をおしえてください。

──前日までに食材の仕入れ、当日に調理を行います。当日は、午前中に材料の仕込みを行い、午後から調理開始します。なお、大国こども食堂のオープンは、小学校の下校時間に合わせています。冬季(12月~2月)は次のとおりです。

16:30~:こども食堂オープン(こども・保護者、地域の大人、ボランティアスタッフ)が遊びを通して交流

17:15~:おもちゃなど全員で片付け/カレーの配膳(子どもも手伝う)/みんな揃って“いただきます”

~18:00:こども食堂終了(親の迎え、ボランティアスタッフの送り)

18:30~:スタッフミーティング


【Q2】どうしてカレーにしたのですか?おいしいカレーをつくるコツやこだわりはありますか?

──カレーは子どもたちが大好きで、一番受け入れやすいメニューだと考えました。また、来てくれる子どもが多いので大量に作れるカレーにしています。“おっちゃんのめっちゃおいしいカレー”と親しまれています。他のメニューや子どもの調理の手伝いも考えていますが、今後の検討課題としています。おいしく作るコツは“こどもにおいしいものを食べさせてあげたい”という思いでしょうか。


【Q3】保健所への手続きや、食品衛生上の留意点は?

──保健福祉センターに事前相談し、ボランティアスタッフ全員が衛生管理及びアレルギーに対する講習を受け、毎回お互いに健康状態や服装、調理室等の衛生状態を確認しながら従事しています。また、大国こども食堂は、月1回・無料の食事提供ですので、食品衛生責任者の配置は求められていません。


【Q4】ボランティアの募集方法と今の体制をおしえてください。

──浪速区社協の「こども食堂運営ガイドライン」により、“次代を担う地域活動の担い手”の視点でボランティア募集チラシを作成し地域の会合等で配布しました。応募は15人で、全員運営ボランティアとして活動されています。スタッフは、地域の様々なボランティア活動に積極的に参加してもらえていますので、現在、運営は無理なく行えています。


【Q5】なぜ事前登録制にしたのですか?参加の受付や相談はどうすればいいのですか?

──事前登録制は、保護者の同意を得ることと、参加児童数の把握のためです。同時に、こどもの安全のため、帰宅方法(親の迎え、ボランティアによる送り等)とアレルギーの確認も行っています。


【Q6】対象は、大国小学校のこどもだけですか?登録のないお子さんが来られたときは?

──基本的に、大国小学校の子どもが対象ですが、長年の地域活動で、顔見知りの中学生も来ます。また、区社協から就学前の子どもの受け入れも打診され、保護者同伴で受け入れしたところ、保護者・子ども同士の交流が活性化しています。未登録のお子さんがこられた場合、小学校の先生に確認していただく場合や子ども本人に連絡先を聞いて、保護者に確認することもあります。


【Q7】こどもや親とのコミュニケーションなど、実施するうえで気をつけていることはありますか?

──都会の中では、昔のような近隣の顔なじみの関係が薄れています。次代を担う子どもたちとその保護者に大国地域を愛してもらい、「住みたい・住み続けたい大国地域」になるように子どもと地域住民とのふれあいを大切にしています。まだ保護者の参加は少ないので、今後増えてくれればと呼びかけています。

▲ 大阪教育大学 新崎国広准教授から「大国こども食堂」にコメント


【Q8】気になるこども・家庭への配慮や呼びかけの工夫などはありますか?(誰もが集える場では、しんどい状況にあるこどもが参加しづらい、というケースも聞くので)

──地域、小学校、区社協で、「朝食・夕食を食べていない子」「学校や家に安心できる居場所のない子」「夕ご飯をひとりで食べている子」「遅くまで帰宅していない子」「友だちのいない子」など様々な気になる子どもへの対応を話し合いました。そこで、気になる子どもも含めて地域で子どもを育むために、大国こども食堂を、学校・家庭とともに、“自分を受け入れてもらえる居場所”として『誰でも受け入れるオープンなこども食堂』にしました。ここでは、家庭や学校以外の人と触れ合える場となっており、地域住民、ボランティアスタッフと遊び・学べることが、気になる子どもにとっても心地よい居場所になっています。誰でも受け入れることで気になる子どもも参加しやすい状況が生まれていると思っています。


【Q9】夜、こどもだけで会場に行き来する際の安全確保は?

──事前登録制としていますので、帰宅時の安全について、親の迎えかボランティアスタッフの送り希望かなどを確認しています。また、会場周辺ではボランティアスタッフが安全確認と、子どもだけで帰らないように声かけしています。また警察とも連携しています。


【Q10】区役所(特に子育て支援関係)とは連携していますか?

──調理の安全衛生講習会や区社協の本プロジェクト審査会、開催時の訪問などの連携を行っています。


【Q11】財源について、今後はどのようにお考えですか?

──区社協の活動助成審査会(委員は区社協理事・区役所)で、活動内容を審査し決定しています。現在、月1万円以内の助成金額となっていますが、毎回100食程度作っているため(子どもたちは“おいしい”とお代わりをしますので)、カンパなどもありぎりぎりですが運営できています。“子どもたちに安全・安心な食材で作りたい”との地域の思いもありますので、今後は子ども数も考慮した助成も検討していきたいと思っています。


【Q12】開催までに一番苦労した点は?やり始めて見えてきた課題や困っていることは?

──とにかく初めての取り組みですので、今年度はボランティアスタッフや関係機関と問題や課題を整理してノウハウを蓄積することとしています。


【Q13】こども食堂や大国地域としての今度の展望や夢をおしえてください。

──都市化の中で家族単位の縮小が進んでいるのと平行して地域のつながりも細くなってきています。そのような中で、地域活動の次代を担う子育て世代と現在の活動者が、地域の子どもの見守り活動やこども食堂を通して顔見知りの関係となり、ボランティアも活動を通して元気・やりがいをもらう相互の関係が生まれています。結果として“大国地域に住みたい・住み続けたい”と思ってくれることが、安全・安心なまちづくりにつながると思います。


【Q14】浪速区内の他の地域でもこども食堂をしようという動きはありますか?

──浪速区では地域が関わっているこども食堂が他に1ヶ所、企業が社会貢献の一環で開始予定が1ヶ所です。気軽に始められるのがこども食堂の良いところで他にも数箇所ありますが、継続性を担保するため区社協がプロジェクトで関わっているのが現在3箇所です。


【Q15】月1回ということですが、開催日はどのように決めていますか?

──今年度はモデル事業で始めましたので、学校行事との関係など協議しながら決定しています。


【Q16】なぜ月1回なのでしょうか?(今の頻度をどのように考えておられますか?今後の予定は?)

──子育てサロン、高齢者食事サービスなど地域の各種活動とのバランスを考慮して月1回としました。


【Q17】大人の見学は受け付けていますか?どこに連絡すればいいですか?

──受け付けています。まずは浪速区社協にご連絡ください。


ご回答、ありがとうございました!

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