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ガイドブック②「わかもの×地域」

大阪市地域福祉活動推進委員会(事務局:市社協)では、具体的な地域福祉実践を推し進めるための手引書として、「参画と協働のための地域福祉ガイドブック」(以下、ガイドブック)を作成しています。昨年3月に発行した3つのガイドブックについて、このコーナーでもあらためて紹介していきます。


参画と協働のための地域福祉ガイドブック② 「わかもの×地域」

 

 

 

 

 

 

 

 


■ 学生・若者の地域活動への入口をつくる

地域活動・ボランティア活動を担う団体や活動者にとって「担い手の固定化・減少」が大きな課題となっています。幅広い世代の参画を促すことが大切ですが、今回は「10~20代の学生・若者」の活動への入口づくりに焦点を当てることになりました。

 

 

 

 

 

 

 

10~20代は、生活スタイルが流動的で「担い手づくり」という面では、すぐに芽が出るものばかりではありません。しかし、活動に関わることは本人のかけがえのない経験や財産となり、地域などの活動先にも新しい風や活気をもたらす可能性があります。

こうした観点から、学生・若者の活動参画をすすめる調整役(=社協職員、学校・企業や活動先団体の窓口となる人など)を主な読み手として、コーディネートのコツをまとめたのがこのガイドブックです。


班会議での検討を重ね、「わかもの×地域」の全体像が図のように整理されました。「学生・若者」が、地域団体・NPO・施設などの「活動先」とつながる道筋は大きく4通り。この間に「学校・企業」や、社協などの「中間支援組織」が介在します。

 

 

 

 

 

 

 

ガイドブックには「活動の入口事例集」として、夏休みのボランティア体験、看護専門学校の地域活動体験、高校による地域と協働したキャリア学習・ボランティア活動など、計7つの事例が収録されています。


■ コーディネートをすすめる14の「コツ」

社協・学校・活動先などの調整役が、学生・若者の活動を推進するための配慮や工夫点について、コーディネートの「コツ」として14項目を提案しています。

 

 

 

 

 

 

 

例えば、学生・若者と関わる基本姿勢として“「長い目で見て何かのプラスになれば」と度量をもって向き合う”。学生・若者にとって、活動の動機はさまざま。中には「入試対策で…」という場合もあるでしょう。そんなときでも、地域活動・ボランティア活動がもつ力を信じて「きっかけは何であれ、その経験が本人にとって何かのプラスになれば」という視点で向き合うことが大切です。

実際の活動でどんな場面を設定するかという点では“「力を発揮できる場面」「気軽に参加できる場面」を使い分ける”。特技や強みを発揮できる場面をつくることも大切ですが、状況によっては「万が一学生・若者が集まらなくても大丈夫」という構えで、気軽に参加できる場面を設定することも一つ。これにより参加のハードルが下がることも期待できます。

このほか、学校との調整のポイント、活動先が学生・若者の活動を応援する視点も紹介しています。


■ 若い担い手の募集・受入れのヒント集として

事務局を担当した市社協地域福祉課の田淵章大課員は「検討を通して、“地域”や“福祉”の領域に担い手として取り込もうとするのではなく、まずは学生・若者や学校が望むこと・大切にしていることから始めて、双方の思いの重なりを見出すのがポイントではないかと学びました。ガイドブックは、社協・学校間で共有できるツールとして、また若い担い手を求める活動団体には募集・受入れのヒント集として活用していただければ」と話します。

 

 

 

 

 

 

 

 

ガイドブックは、市社協ホームページ(トップページ→いろいろ知りたい→調査研究・報告書コーナー) からご覧ください。


*この記事は「大阪の社会福祉」第759号(平成30年8月号)掲載内容に基づき作成しています。

(地域福祉課)

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