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【鶴見区】食の生命線、ふれあい喫茶再開

茨田東(まったひがし)地域では、月2回土曜日の午後に、茨田東福祉会館でふれあい喫茶を開いています。同地域は区内でも群を抜いて高齢化率が高くなっており、また食事ができる店が少なく、”買い物難民のまち”化してきています。

そうした背景もあり、同地域のふれあい喫茶では、飲みものだけでなく、丼ものやチラシ寿司、炊き込みご飯なども提供しています。人気が高く、毎回50~60人ほどが足を運び、30分前から並びます。

▲行き届いた感染防止策のなか、安心して楽しむ

新型コロナウイルスの感染防止のため、区の指針では飲食を伴う活動は自粛が推奨されています。しかし、行列ができるほど必要とされている活動を途絶えさせてはいけないという気持ちが強かった代表の片平フジ子さん。「どうしたら再開できるかを考えるしかないと思いました」。地域社会福祉協議会・会長の桑名一夫さんは、その思いを受けとめ、ボランティアを集めて、コロナでも続けられる方法を考え抜いきました。

結果、まず、食事中の密を避けるためにテーブル数、座席数を減らし、飛沫感染防止のパーテーションを設けました。狭い玄関を閉じ、部屋に直接入ることのできる大窓を開放して出入りの密を防ぐとともに、換気を良くしました。ボランティア同士が感染しないように、厨房とは別の部屋も調理場として使用しました。

▲2部制の入れ替え時等、ていねいに消毒する

新たな発見があったのは、提供時間を2回に分け、予約制にしたことです。「2部制にすることで活動時間は延びますが、ゆとりを持って動けることがわかりました」と片平さん。

市・区社協が実施している外出自粛高齢者・障がい者等見守り支援事業による配食弁当を利用し、9月から待ちに待たれたふれあい喫茶を再開。作るほうも食べるほうも笑顔があふれます。「久しぶりに顔を合わせて和気あいあいとしています」と見守る桑名さん。食べるところが少ない、買い物するところがない地域で、食の生命線となっていたふれあい喫茶が、ボランティアの努力と工夫によって再開できました。

区社協・地域支援担当の松井清夏さんは「7月に全地域にヒアリングをしたときから、茨田東はやることに迷いがありませんでした。リスクはなくならないが、減らすことはできるはず」と強い気持ちで支えています。

この冬は、どうするか。試行錯誤のまっ最中。コロナは終わりませんが、茨田東の挑戦は続いていきます。


本記事は、「大阪の社会福祉」第786号(令和2年11月発行)の掲載記事をもとに作成しています。

(担当:地域福祉課)

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