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【西成区】想いよ届け!Zoomで初の生配信!~音楽ボランティアの生演奏~

「聞 こえますか?」「もう一回いきまーす」。12月15日午後、西成区社協の研修ルームから同区内の白寿苑デイサービスへ、ボランティアグループ「ひよっこ」による演奏が生配信されました。初の試みとあって、ひよっこメンバーも、裏方の西成区社協職員らも、念入りに本番前のリハーサルを進めています。

「コロナ禍でカラオケもできず、外部からボランティアにも来てもらえず、閉塞感を感じている利用者の方や職員の方を元気づけようと企画しました」と地域支援担当の海野千冬さん。

「ひよっこ」は、2年前にボランティア活動で出会った仲間で結成しました。福祉施設や地域のイベントに出演しています。レパートリーは、懐メロからアニソンまで約200曲。「リクエストに応えているうちに増えていった」といいます。「一に練習、二に練習」をモットーに週3回集合し、コロナ禍でも自主練習を欠かしませんでした。

一方、区社協は、初の生配信を成功させるために、早くから情報を集め、音響や機材操作確認、受信側との調整など準備を重ねてきました。「部署を超えての協力体制が心強かった」と海野さん。

モニターに映し出された白寿苑デイサービスのフロアには、利用者手作りの応援ボード「ひよっこさん、ありがとう」がみえます。この日を心待ちにしていたようです。

▲「ひよっこ」さん大歓迎の手作りボード

本番がスタート。ひよっこは、クリスマスソングを含む、全10曲をギター、キーボード、ウクレレで演奏しました。緊張して誰かの声が出なくなると、自然に誰かがカバーする、日頃のチームワークがみてとれました。

モニターの白寿苑デイサービスでは、感染防止のため、一緒に歌うことこそできませんでしたが、手をふったり、リズムを刻んだりして、盛りあがっている様子でした。途中から港区在宅デイサービスセンターひまわりも参加し、さらに賑わいました。それぞれの笑顔がつながり、楽しい時間を共有できたことが伝わってきました。また、社協職員や地域の子育て支援団体など、見学に来ていたギャラリーも大きな拍手を送りました。

海野さんは「この取組みが成功したら、子育て支援やふれあい喫茶など、つながる先が無限にあります」。機材操作を担当した生活支援コーディネーターの杉本圭市さんは「他区でもこうした試みができるよう、ノウハウが学べる講座が広がってほしい」と話します。

リモート配信がスタンダードになる時代、地域福祉の新たなスタイルに確かな手応えを感じた取組みとなりました。

▲左からひよっこの蓬澤さん、 国吉さん、井田さん


本記事は、「大阪の社会福祉」第788号(令和3年1月発行)の掲載記事をもとに作成しています。

(担当:地域福祉課)

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