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【港区】おやじパワーで居場所づくり! ~こうせい親子゛(おやじ)食堂~

7月11日、港晴会館 老人憩いの家で、こうせい親子゛(おやじ)食堂が開催された。親子をはじめとした全世代に来てもらいたいという願望と、運営のすべてをおやじたちが担うという希望を込め、子に濁点をつけ、男性中心のコミュニティ食堂であることをユニークに表現した。

あいにくの雨模様ではあったが、親子連れや高齢者など、地域住民が続々と詰めかけた。「衛生管理をみんなで徹底しよう」をスローガンに、入口で検温とアルコール消毒を実施。客席の間や受付には、飛沫感染防止用のシールドを手作りで設置するなど、感染症対策に力を注いだ。

▲入口で検温と消毒

また、小学校との協議を重ね、こどもでも安心して来られる場所をめざした。結果、来場者ですぐにテーブルは埋まり、100食用意したこだわりぬいたカレーライスは完売。賑やかな空間になった。

代表の黒川寿清さんは「スタッフたちは“やるなら楽しく”をモットーに、年齢に関係なく、和気あいあいと取り組んでいます。こどもたちの居場所、地域のみんなが集まれる場所ができればとの思いで、3月ごろから準備を進めてきました。このような状況の中でも地域のつながりを大切にしていきたいです」と思いを語る。

新型コロナウイルスの影響で学校が休校になったこどもは、親が働いているあいだ一人で家にいることがあるかもしれない。そう考えたとき、今だからこそ地域として何かできるのではという問いが生まれた。何度も話し合いを重ねた結果、「地域の人々に寄り添う」気持ちが芽生え、その答えの一つが「食を共にすること」だった。その気持ちは、地域見守りコーディネーターや民生委員に伝わり、来る人がいつでも相談ができるようにと、関わりを続けてくれることになった。

▲具たくさんのカレーは大好評

使用する食材の一部は、この活動の趣旨に賛同した地域住民からの寄附でまかなう。会館の2階には、世代間交流スペースも準備している。

あるスタッフは「黒川さんには幼いころからお世話になっているので、地域へ恩返しをしたい思いもあり、配膳や食べられた後のテーブルや椅子を丁寧に消毒するなど、自分にできることをやっています」と話し、あたたかな雰囲気が感じられた。

港区社協・生活支援コーディネーターの久保祐一郎さんは「時期的に運営の苦労や大変さがあると思いますが、楽しくやるという代表の言葉でみなさんが救われています」と語った。

▲チームワーク抜群のスタッフ


本記事は、「大阪の社会福祉」第783号(令和2年8月発行)の掲載記事をもとに作成しています。

(担当:地域福祉課)

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