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【天王寺区】昭和“男”の体操教室 ~「健康に役立つ」取組みで閉じこもりを防ぐ~

▲イッチ、ニー、サン、シッ、元気な男たちの声

2つの思いがつながり体操教室がスタート

昨年12月より、毎月第1・3火曜日、天王寺区老人福祉センターで、60歳以上の男性を対象にした「昭和“男” の体操教室」が開かれています。昨年7月、区社協が実施する生活支援体制整備事業の「男のセカンドライフを考える会」(当事者で高齢男性の社会参加を考える会)の活動から生まれました。

同会のリーダーをつとめる松本昌廣さんは「閉じこもりがちな男性に外に出てもらうためには、健康に役立ち、メリットがあるものがいい」と考えていました。その頃、現在体操教室を指導する文野勝利さんは、天王寺区理学療法士会を立ち上げたことをきっかけに、理学療法士として地域に貢献したいと区社協を訪れていました。「男のセカンドライフを考える会」と理学療法士会がつながって、体操教室がスタートしました。

▲リーダーの松本さん(左)を中心にサークルを自主運営

男性は、女性と比べ身体が硬くなりがちです。リタイア後は、身体を動かす機会が少なくなります。文野さんはそうした男性のために、柔軟性を保つストレッチを中心にプログラムを用意しました。

文野さんは「生活習慣になる体操」をめざし、自宅でもできるように体操のガイドブックを作成・配付しました。第1火曜日開催時に、文野さんの体操指導の様子を撮影し、第3火曜日にはその動画を見ながら、参加者のみで主体的に活動しています。

自宅で体操をしている人も増えているためか、「足首の痛みがなくなった」「こむら返りがなくなった」など効果があらわれています。この日も、体操終了後「背が高くなったみたいや~」、そんな言葉が自然に出ていました。しっかりと効果が出ている点が、この体操教室の魅力であり、参加者の定着につながっています。


地域全体に広がることを目指して

「将来的に、体操活動を中心に大きなサークルとして育ってくれたらと願っています」と松本さん。文野さんの指導に惚れ込み、ジムやラジオ体操の場所でもチラシ配りに熱心です。

新型コロナウイルスの感染防止のため、体操教室は3か月間、休止することとなりました。その間、区社協が体操教室参加者を対象に実施したアンケートに、「コロナがおさまったら体操教室を再開してほしい。再開の連絡を待っている」という声もあったため、場所を広い部屋に変更し密を避け、6月末に体操教室を再開しました。

この日は、男性の居場所づくりPRのために出演する、「オンライン区民まつり」のビデオ撮影も実施されました。区社協・生活支援コーディネーターの西野泰加さんは、「話し合いを重ね、ひとつのものを作り上げることで、仲間意識が深まることを期待しています。体操教室のメンバーが天王寺区の男性の見本となり、区内で活躍する男性が増えると嬉しいです」と話しました。

▲区民まつりの動画ビデオでは生活支援コーディネーターの西野さんが事業説明(右下)


本記事は、「大阪の社会福祉」第786号(令和2年11月発行)の掲載記事をもとに作成しています。

(担当:地域福祉課)

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