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【地域福祉活動レポート】平野区・平野地域「声かけ見守り訓練」

11月14日(土)平野区・平野地域にて「声かけ見守り訓練」(主催:平野地域ネットワーク委員会)がおこなわれ、市社協職員もおうかがいし、取材させていただきました。この取組みは、広報誌「大阪の社会福祉」(第727号/12月発行)の「元気通信」のコーナーにも掲載予定ですが、一足早く、写真も交えながらレポートしたいと思います。

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この取組みは「自分や、自分の家族が認知症になっても安心して暮らせる地域づくりとして、地域をフィールドに困っている人に気付いて優しく声をかける」(周知チラシから抜粋)という訓練であり、ふれあい員・町会長などの地域住民が50人以上参加。地域とともに準備をすすめてきた平野区社協・平野区地域包括支援センター職員、またキャラバンメイト連絡会等からも多数参加しておこなわれました。

地域で実際に認知症により徘徊されている方に対応したという事例がきっかけとなった今回の企画。本格的に準備を始めた5月以降、何度も話し合いを重ね、当日の手順・留意点、徘徊役の状況設定、ロールプレイを交えたプレ訓練など、入念な準備を重ね、この日に至りました。

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午前9時。参加者は「徘徊役+付添役」と「声かけ役」に分かれて別室に集合。それぞれの動きを最終確認します。

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実施方法は、平野地域内を4ブロックに区切り、徘徊役は決められたブロック内を歩き回り、付添役が「訓練中」というビブスをつけて3~5m離れてつきます。時間を置いて出発した声かけ役は3人程度のチームで、徘徊役を探し、声をかけ、徘徊役が行きたいポイントまで連れていきます。

市社協職員も1組に密着させていただきました。徘徊役を務めた町会長さん、11月の肌寒い町をTシャツ姿で歩き続けること数十分・・・声かけ役に見つけていただき、声をかけられ、会館まで連れていってもらいました(写真)。

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今回の訓練は「見つけ出すこと」に主眼を置いたものではなく「どのようにして声をかけるか」を考え、実践し、ふりかえるというもの。密着取材させていただいた町会長さんは今回、2組に声をかけられ、「1組は、後ろから声をかけられ、腕をタッチされたので“それではびっくりしてしまうよ”と伝えました。もう1組は、自然と前に回り込んで声をかけてくれましたね」「町会長をしていると、認知症の人の相談を受けることもあります。以前から顔見知りの人だと昔の話をしながらコミュニケ―ションを取っています」と語ってくださいました。

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< 他のブロックでの声かけの様子>

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午前11時。訓練を終えた参加者が集まり、アンケートを記入しながらふりかえりです。区社協職員の進行のもと、各グループで話し合った後、全体でもいくつかの意見を共有しました。

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「声をかける人が追いかけてきたら(認知症の人も)やっぱりこわい」

「訓練なので声をかけやすかったけど、声をかけるというのは簡単ではないことを感じました」

「声をかけるのは勇気がいるけど、後悔するぐらいなら間違ってもいいので声をかけようと思いました」

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午前11時30分。声かけ訓練のふりかえりは一旦終了。ここからは、日頃の地域福祉活動のふりかえりです。甲南女子大学准教授の鈴木大介先生を講師に迎えて「活動していて楽しいこと」「こんな工夫があれば」といったテーマで、地域に根ざしたさまざまな活動をしている中での「思い」を出し合いました。

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「登下校の見守り隊をしていると、子どもの屈託のない笑顔に優しさと元気をもらえます」

「ボランティアが笑顔になれることが大切。自分たちが楽しんだら参加者も増えるのでは」

「すぐに参加に結びつかなくても、地域にどんな活動があるのかまず知ってもらうことが大事」

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最後に、全体進行を務め、事前準備も中心となってすすめてきた平野地域の大野 地域福祉コーディネーター(写真右)は「あらためて地域の団結力を感じました。ふれあい喫茶、食事サービスなどの地域福祉活動に一人でも多くの人に来ていただくことは、困っている人を発見することにもつながります。今日を機会に、地域で多くの人が顔見知りになれるよう、これからも活動していきましょう」と締めくくりました。

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(写真左:平野区地域包括支援センター 麻井主査/右:平野地域 大野地域福祉コーディネーター)

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