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【住之江区】地域活動の仲間・ 後輩づくりの実現に向けて

地域活動の担い手の固定化は、多くの地域に共通する悩みであろう。住之江区社協が運営する「住之江区まちづくりセンター」では、1月から2月にかけて「地域活動の担い手拡大ワーキング」を開催した。

住之江区在宅サービスセンターを会場に、PTAや子ども会など、比較的若い世代で地域活動に関わる人たちが集まり、3回に渡って後輩・仲間づくりに向けて議論を交わした。

▲2班に分かれて企画書を作成


■ 「求む ○○な人」

3日間のプログラムのうち、1日目(1月29日)は、「求む○○な人」というテーマで、自分たちの活動に、どのような仲間に加わってほしいかを共有。2日目(2月12日)は、新たな仲間に加わってもらうために、受入側として配慮・改善できること、一方で呼びかける相手側がどんな事情を抱えているかについても考えた。

最終日の2月19日。参加メンバー12人が、架空のコンサルティング会社(株)住之江まちづくり総研の研究員という状況設定で、区内でさまざまな人材がPTAや子ども会で参加・活躍できるためのアイデアを企画・提案する「研修」に取り組んだ。


■ アイデア出しから具体的な展開を描く

模造紙には「お父さんのためのゲーム大会」「お母さん向けのヨガ教室」「親子で一緒に遊べるイベント」など、さまざまなアイデアが並ぶ。そこから一つに絞り込み、その実現への道筋をワークシートに沿って可視化した。

一つ目の班が発表したのは、誰でも集まれるイベント「住之江区大運動会」。地域単位の運動会はあるが区全体はない、ということから発案され、「こども好き、イベント好きの人たちをターゲットに」と提案された。

もう一班は「親子で楽しむ綱引き大会」をプレゼン。すみのえ舞昆ホール(区民センター)を会場に、親子チームでトーナメント方式にて開催することを企画。議論の途中には、会場の空き状況をスマートフォンで確認するやりとりもあり、「これほんまにやるみたいやな」との声も。

▲ワーキング終了後の一枚

こうしたアイデアはその場限りで終わることも多いが、講師を務めた神戸医療福祉大学の鈴木大介准教授(4月から大阪成蹊短期大学准教授)は、「この案をたたいて、ぜひ企画を具体化してほしい」とコメント。

企画者の一人、住之江区社協の小出泰生主査は「今、住之江区の地域活動においても担い手不足や高齢化から『活動の見直しや存続の危機』などの声があがっている。そのような中、今回のワーキングに参加されたPTAや子ども会などの現活動者からは、ワークの中で『子どもたちの笑顔のために』というそれぞれの活動に共通するスローガンが口に出されていて頼もしく感じた。地域における『お互いさま』の大切さは、多くの方が共感するところ。その継承についても地域の方々と一緒に悩み、アイデアを出し合い、挑戦していきたい」と語った。

(地域福祉課)


*この記事は、広報誌「大阪の社会福祉」768号(令和元年5月発行)掲載内容に基づき作成しています。

 

 

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